○吉田(公)
委員 今説明があったけれども、例えば
遊休農地にしたって、実際に、それじゃそれを耕作できるような田んぼや畑にどうやってするか、後で質問しますよ。それから、集約型といったって、要するに
土地改良
事業でやっているんでしょう、今さら話す話じゃないよ、そんなの。
そういうように、本当に
強化促進法なんといったって、私は、
農業基本法をつくって、それ以来余り信用していないんだよ。おれなんか農学徒だったけれども、こう見えても。向こうに眠っている人は農学博士だけれどもさ。私は農学徒なんだよ、今は能書き師になっちゃって。だけれども、がっかりしたよ、本当に、私が学生のころだよ、
農業基本法ができたのは。
それで、その当時、除草剤も発明されたんだよ。そのときは、人体の安全よりもいかに
農家の手間を省くかということに主力が置かれたから、
食料の安全ということについては第二次的だったんだ。大騒ぎだったよ、除草剤が発売された、ああ、これはもう
農家が楽になるな、あの暑い炎天下、
農業の一番大変なのは草取りだから。これが大変なんだ、炎天下、日陰がないんだから、日陰があったら畑にならないんだから、それが大変なんだ。それを省力化しようというので、発明して除草剤というのをつくったんだけれども。
私も少しは畑を耕しているんだよ、今。一週間行かないでいてみなよ、雑草だらけだよ、全部、作物全滅だよ、虫は食うしさ。またこれは後で、農薬の話するけれども。
そういう
意味で、
強化促進になるのかどうかということは、何か
答弁じゃ
強化促進ってうまいこと言って、
遊休農地がどうとか、集約
農家だとか、そんなソ連のソフホーズみたいなことを言って。これから我々はちゃんと
農業というものについて、本当は日本という国は
農業が国の基と言われているんだよ。本当は
農業国家だったんだから、二千年。産業国家になったなんというのはわずか四十年だよ、千九百六十年間というものは
農業国家だよ、日本は。わずか四、五十年、産業国家だの工業国家なんて言われたのは。
だから、
農業というのは、一億二千万も人口がいるんだから、山間部が七割なんだから、三割の平野に一億二千万の人が住んでいるんだから、いかに
食料が大事かということは当然のことだよ、それは当然のこと。ただし、効率の悪いことも確か、天候に左右されることも確か。だから、そういう問題をクリアしながら一億二千万人の
食料を確保していくということは、これは重大な国策でもあるんだよ。
だから、そういう
意味では、ぜひ日本の
農業が、だんだんだんだんいろいろな金をどんどんどんどん使いながら下がってくるなんという話はおかしな話じゃないか。何で
自給率が下がってくるの、これだけの金を使いながら。上がってこなきゃおかしいじゃない、今まで。そうでしょうよ。
土地改良
事業なんていろいろなことをやって、何千億なんというお金を使ってきて、
自給率が下がっているというのはどういうわけ。説明してよ、それ。