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北村副
大臣 佐藤
先生の御
指摘が、私は今回の米
改革の中で本当に大きな分かれ道になるであろう、こう思っております。
私自身は、
地域的に米つくりというのを自分で体験したことはないものですから、ただ、自分自身が酪農という中で、自分自身が
生産調整をしてきた一
生産者という経験を持つ者からすると、酪農地帯というのは、あるときには余った乳を本当に涙ながらに道路にぶちまけた、こういう経験を持ちながら、
生産調整というものを身をもってやってきた、そういう
地域の私から見ると、
先生御
指摘の、五十数年間国の政策の中で守られてきた米というのは、ある面では、本当によだれが出るほど酪農地帯から見れば恵まれているなという思いは、一時期ございました。
しかし、その米も余りがなってきて、
市場原理を導入するといったときに、私は、先ほど須賀田局長はちょっと言い過ぎだな、こう思いますが、確かに、
生産者の皆さん方、それは北海道を除けば、
都道府県の人方のいろいろな、
山間地だとかいろいろなことがあります。ですから、
生産者の方々の努力というものは私もわかり過ぎるほどわかります。
しかし、それでも、自分のつくったものを売っていこう、そういう明確な意識というものは、この米
改革の中で相当な決意を持ってもらわなきゃなりませんし、また、そのリーダーを担う組合長さん方、
市町村の議員の皆さん方、あるいは農業
委員会の方々、こういう方々が、本気になってこの米
改革に取り組むんだという、まさしく国民全体が国民運動として起こさなければ、私は、あえてこんなことを
先生に申し上げればしかられるかもわかりませんけれども、時代劇を見ているような一面がある。
つまり、お上という権力をもって、お上が言うから仕方なくやっていたと。
地域では、自分はこれだけつくりたいんだ、あそこの人はこれだけつくりたいんだ、しかし、名主が今回はこれだけにしてくれと言うからやむを得ないと。それで名主に聞くと、いやいや、代官所の代官が言うから仕方ないと。それで代官所の代官に聞けば、いやいや、江戸が言うからというふうな、そういうような
仕組みをちょっとかいま見たような感じが私はいたしました。
ここはもう全体が本気になって、我が省は
大臣を先頭に、副
大臣も政務官も、それこそ全国に散らばって、シンポジウムやあるいはこういうものをやってまいります。ですから佐藤
先生も、
地域で本当に先頭に立って、この米
改革の意義というものを農民の方々やあるいはリーダーとなっていただける方々に本気にひざ詰めでやっていただけるような、そういうことが積み上がっていって、初めてこの八月に
概算要求される大きな
予算が生きてくるのではないかな、このように私は
考えて、私も全力を挙げてやってまいりたい、このように思います。