○山口(わ)
委員 社会民主党の
山口わか子でございます。いよいよ私が最後ということになりまして、
食品安全基本法に始まりまして、その
関連の
農林水産省関連の
法案の
改正をどうするかということにいよいよ最終となったわけです。
私は、今までさまざまな御意見や御
答弁を聞いていまして、やはりもう一回原点に返ってきちっと決意を、この際
農林水産大臣は決意に基づいて、これからこの
食品安全行政をどう担っていくかということは物すごく大事だというふうに私は思うんです。ずっとさまざまな
質問を聞いていましても、何か枠をつくって、その枠組みに非常に力を入れていて、では一体その
中身をどうするのか、ではこれからどう推進していくのかという点で、なかなか明確になっていない部分があったような気が私はするんですね。
ここで改めて申し上げるまでもないことなんですが、BSE問題にかかわる
行政対応の問題点ということが検討
委員会で
指摘されました。BSEの前にもO157あるいは口蹄疫あるいは雪印食中毒事件、さまざまな事件がありましたけれ
ども、その都度、
食品の安全について何とかしなきゃいけないというふうに言いながら、結局はBSEという大変大きな重大な
食品の危機という問題が起こってきたわけです。
ちょっとこの報告書を読ませていただきますと、BSEが大量発生した英国から肉骨粉を輸入したということで、
行政も危機意識が非常に欠如していた、これまでの
農林水産省担当者でBSEの
国内発生を懸念していた人が二〇%にすぎなかった、
飼料、
食料の輸入自由化が進んだにもかかわらず、最悪のケースを想定して防疫
体制を
強化しておく危機
管理の考え方が欠落していたと言わざるを得ない。そして、「危機を予測し、発生を防ぐための措置を講じて危険のレベルを引き下げておく
予防原則の意識がほとんどなかった。風評被害を過剰に警戒してBSE対策の遅れを招いたという
指摘もある。
予防原則を徹底すると巨額のロスを伴う恐れがあることから、
行政担当者が萎縮する傾向は避けられない。」こういう報告がされているわけです。
そういう反省に立って、今回の
食品安全基本法が生まれ、その
基本法に基づいて今回のさまざまな
関連改正法案が出されたというふうに思っています。それで、常に、やはり私は、
食品安全基本法があって、そしてそれに基づいて各法があるというふうに、そして、しかも
農林水産省、
厚生労働省、それぞれ連携をとりながら、とにかく
消費者の口に入る
食品の安全を担保していこうということが今回の
法案の非常に大きな
目的だというふうに思っているわけです。
そういう
意味で、今までの議論を聞いていまして、本当にそうなのかというところが、やはりまだしっかり私たちの心に響かないというふうに、私はずっと聞いていてそういうふうに思ったんですけれ
ども、その辺で、まず最初に
大臣の決意、本当にこれから、どんなことが起こるかもしれないんです。今まで起こった、BSEじゃない問題が起こってくるかもしれない。もっと大変な
食品の危機が起こってくるかもしれない。そのことを踏まえた中で、本当に、これからきちっと
食品の
消費者に対する安全を守っていく決意を、ぜひこの際聞かせていただいて、短くて結構です。