○中林
委員 そうなると、やはり林地残材を
利用するというのは今でも進められていないんでしょう。この
バイオマスエネルギーなどがやっと今緒についたばかりということもあるんでしょうけれども、しかし、本気でそこの活用をさせようと思うと、今のような
答弁では、私、納得できない。やはり負担軽減のためにそれ相当の覚悟でやっていただいて、そして、そうすれば山だって育つようになると思います。ぜひそこは強い
要望として強調しておきたいと思います。
最後ですけれども、実は、
木質バイオマス利用の新たな技術開発に対してですけれども、木質
バイオマスのうち、製材工場等の廃材、木くず、これが九割以上が端材の形でボイラー燃料ということで焼却されているわけですね。これが
利用できないかということなんです。
今、この焼却の問題は、ダイオキシン法の
対策で八百度以上ないといけないというところで、小規模の製材所なんかがそれに対応しなきゃいけないということで大変苦労されているということなんですね。
私、中国ブロック選出ですから地元岡山県、そこの真庭地域の真庭地区
木材組合、そこの事務局の山下さんから再三
要望が来ております。何とか製材所から出るチップを
利用できないかという強い
要望です。もちろん私どもはダイオキシン
対策を否定するものではありません。やらなきゃいけないと思っているところなんです。ただ、その
利用の方法として、この真庭地区の
木材組合とすれば、都市ごみ焼却の助燃材として活用できないかというふうに言っております。
この人の
要望書を読み上げると、「
木材木皮には不思議な力があります。この力を都市ごみ焼却の助燃材として
利用するならば、全国で膨大な費用と油の節約になるばかりでなく、農山村の活性化と雇用の増進に大きく貢献します。」と言っているんですね。そして、「環境省では
木材の
利用を研究されず、油を大量消費する大型焼却炉を勧めております。そして、ごみの広
範囲収集を行い八百度以上の高温を持続して燃やすよう指示されておりますが、国力が低下しつつあるとき、住民に大きな負担を永久に強いることになります。
木材の不思議な力を証明するには、国か県の研究機関の調査でなければ
社会が信じてくれません。」ということで、こういうダイオキシン検査費用等かかるけれども、例えば、この地域の勝山
木材加工技術センター、超小型炉三基、ここで実験してもらえないだろうかというような提起をしているわけですね。
今度の
バイオマス・ニッポン総合戦略の中でも、研究開発というのは一つの目玉になっているところなんですね。この山下さん自身も、実は、民間の検査機関でダイオキシンが一体どうなっているのかというのを調査したら、全部クリアしていると。しかし、自分が幾ら言っても、それは民間がやったことだということになるので、ぜひ国としてそういう研究をして、そして、こういう製材所などから出てくる木くずだとかそういうものを活用して助燃材としてもクリアできるよ、こういうことをすればみんなが助かるんだということをおっしゃっているんですが、環境省、どうですか。