○大畠
委員 民主党の大畠章宏でございます。
永田委員の
質問に続いて
質問をさせていただきます。
きょうは、
自動車安全運転センター法の改正案でございますけれ
ども、このことについてお伺いしたいと思うんですが、私は、今ちょっと
個人情報保護法の審議も同時並行的に進んでいますので、ちょっと中断したことを大変恐縮でありますが、前段からいろいろ
お話を伺っていますけれ
ども、
暴力団と
国会議員との
関係が今問われました。
実は、私が非常に気にしているのは、アメリカのマフィアが大体三万人というんですね、聞いているところでは。日本の
暴力団といいますか、そういう部類に入る人は今三十万人というんですね。非常にふえているんですね。それから、〇九〇ですか、例の金融問題、よく電柱にいろいろ、何といいますか、金融、お金貸しますよということで、電柱に張ってありますね。それの取り立て
関係に非常にそういう部類の人が動いているという話がありまして、ここら辺を
国家公安委員長として——少し何か緩んでいるんですね。
例えば、雇用の場がない。したがって、安易にそういう部類のところに、何といいますか、若い人が、仕事がないものですからそういうところに流れているんじゃないかという観測も今言われておりまして、これは事前に
お話はしてございませんが、何か私は、
暴力団に対して、あるいはそういうところに対する社会的なめり張りというのがなくなってきて、いわゆる昔の
暴力団というものと、何かわからないけれ
ども、正業との間のすき間のところに随分入り込んできて、正業なのかそういう法を犯しているのかという、どうもその間が、そういうところに随分新しい形で入り始めているんですね。
今回の
松浪さんの問題についても、先輩後輩という
関係でいろいろ癒着があったという話を私も聞いているわけですが、ここら辺、某
政府の幹部の方が、
暴力団も有権者じゃないかというような話をしたとかしないとかという話が新聞に出ておりましたけれ
ども、そこら辺を私はもうちょっと毅然としなきゃいかぬと思うんですね。
アメリカにおけるマフィア対策というのは非常に強烈に徹底してやっていますね。それに対して日本の場合はどうかというと、今回もいろいろ
警察の方が動いてやっているという話は聞いておるんですが、どうも
警察行政のといいますか日本人のといいますか、市民もそうなんですが、
暴力団に対して何となくあいまいになってきているんじゃないか。
そういうものが相まって、こういう問題に、例えば、私も政治家をやっていますが、
暴力団の方から、大畠さん、
秘書をただで使っていいよというふうに言われた場合には、当然これは断りますが、何か先輩後輩とか、まあ、じゃいいかというような話を許容する雰囲気があるとすれば、これはゆゆしき問題で、ここら辺のことを
国家公安委員長として、いわゆる
暴力団対策。あるいは、そういう社会的に何となく雇用の場がない、したがって、若い人は高校を卒業してもなかなか就職先がない、あるいは今じゃ大学を卒業してもなかなか就職先がない。金融
関係として採用しますよというふうに言われれば、仕事がないんですから、じゃやってみようかというと、いろいろ取り立て問題の仕事を担当させられるとか、どうもそこら辺が、日本の社会全体が
暴力団に対して非常に寛容的な雰囲気が生まれているんじゃないか。
それはもちろん雇用問題とか経済問題が絡んでいるんですが、ここら辺は私は、
国家公安委員長になられて、経済問題も詳しいし、いろいろなものに詳しい
谷垣大臣でありますからあれなんですが、ひとつ毅然とした日本の社会、麻薬問題も大変これは重要なんですね。麻薬問題も社会的に非常に入り始めているというんですが、
暴力団とか麻薬とか、そういうものに対しては毅然としたものにするんですよということを、改めて、私は、
国家公安委員長としても、この機会をベースとして方針を打ち出すことが必要じゃないかと思うんですが、冒頭に、この問題に対する
谷垣大臣の御決意をお伺いしたいと思うんです。