○横光
委員 今お話がございました。確かにそうでしょう。BSが現在一千百万、あるいは地上波は三千七百万の契約と聞いておりますが、まだまだ三分の一でございますので、余地はあるし、ここに、さらにBSの
普及に努力していただかなければならないことでございます。
そのためには、やはりBSの
内容の
充実ですよね。やはり
NHKのBSはさすがに違う、こういった印象をお客さんにいかに与えていくか。そのことが、今言われました、一軒一軒訪ねていく現場の皆さん方の力になるわけですね。いわゆる委託集金人、そしてまた、その人たちをサポートする、戦略を立てていくブレーンである
営業職員、こういった人たちは、それぞれパートパートで別々じゃないと思うんですね。
番組の
内容がそのまま現場の人たちには全く
営業成績でつながっていくわけで、そういったことをつなげていくことによってまた
番組の
内容のプラスになっていく、非常に連係効果があるということだと思うんです。そういった意味では、
営業セクションを中心とした努力というのは、これはまた第一だと思うわけでございます。
それと、私ちょっと一つ申し上げたいのは、
公共放送あるいは
受信料制度というものが、集金の仕方によって、口座振替とかになって、かなりお客さんの中で認識が薄くなっているんじゃないかという気がしないでもないんですね。ですから、露骨でなく、嫌らしくなく、わかりやすく、スポット等でもっともっとPRしてもいいんではないかという気が私はしております。
放送局の人が、いわゆる
放送に出ている人がお願いをするということも一つの手法ではないか。つまり、実際の
放送中に、逆に映像をうまく利用して、アナウンサー等が、ニュースとかいう
番組以外のざっくばらんな
番組は
NHKにもあるわけでございますので、そういった中で、親しまれているアナウンサーが何げなく
番組の中で、こういった
放送ができますのも皆様方の
受信料のおかげでございますぐらいのことも言って、あっ、あの人が言っているのかというような形で自然とそういった意識がしみ込んでいく、そういったこともあり得ると思うんですね。駄じゃれでございますが、まさにアナウンス効果抜群じゃないかという気がいたしております。
このように、もっともっと
NHK自体も、
番組を利用して、
NHKというのはこういった
受信料制度で成り立っているんです、皆さんのおかげですというようなことを言っても、ちょっとはやっていると思いますが、私は、少ないんじゃないか、もっともっとやってもいいんじゃないかという気がいたしております。
また、直近の
収入増、これだけではなく、長期的な視点に立っての
収納アップの取り組み、これもまた力を入れていただかなければならないと思うんです。
その一つとして、例えば子供対策、まあ対策と言っては大げさですが、子供さんたちが、
NHKと民放とどう違うのか、コマーシャルのあるなしぐらいの認識しかないんですね。やはり
子供たちのころから、
NHKというのはそういう形なんだ、
公共放送なんだ、
受信料で成り立っているんだ、そういったことを子供のころから自然と溶け込ませていけば、大人になっていきなり
受信料を要求されても、自然と不払いとか拒否とかいうことがなくなるんじゃないかという気がするわけですね。
今、教育
テレビにも非常に
NHKは力を入れていると聞いております。ただ、ちょっと話がそれますが、「中学生日記」という
番組がございますね。これは一九七二年にスタートしているので約三十一年間やっているんですが、この
番組が、今まで総合
放送、いわゆる一チャンネルで
放送されていたんですが、
放送時間帯がどんどんどんどん変えられて、とうとう今度、四月からは三チャンネル、教育
番組になるというふうに聞いております。ちょっと寂しい気がするんです。
なぜ寂しい気がするかといいますと、個人的に、私、あの「中学生日記」の最初の
先生を一年間やっているんです。
NHK名古屋に一年間通いました。「中学生日記」がスタートしたときの最初の
先生を一年間私がやった。まさに名古屋
放送の、
NHK名古屋の誇りなんですね。それが、一チャンネルでずっと
放送されていたのが今度三チャンネルになるというのは、いろいろな理由があるんでしょうが、事情があるんでしょうが、ちょっと寂しいなという気がいたしております。
それはともかくとして、子供のころから、
NHKの意義、そしてまた民放との違い、あるいは
NHKのあり方、成り立ち、こういったものを自然とやはりいろいろな形で心の中にしみ込ませていくということも必要であろうと思いますし、そういったこともこれから
考えていただければと思っております。ちょっと何か御
意見がございましたら。
〔林(幹)
委員長代理退席、
委員長着席〕