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中川(智)
委員 ぜひともよろしくお願いいたします。
私は、生活再建支援法、あの当時は、
被災地出身の議員ということもございまして、本当にあの中身に関しては、
阪神・
淡路の
方々を助けたいという思いは非常に強うございました。ですので、割と、
地震災害というものをみずから経験した中で、いつもいつも
被災地のことを思いながら立法作業に携わったわけですが、今回、三宅島のことを見ますと、あのような噴火
災害で長期にわたる避難ということは、生活再建支援法の中では想定外だったように思われます。
ぜひとも、支援法の見直しの中では、そのようないわゆる長期
災害の
方々の生活をいかに助けていくか、そして、復興というか、帰島のめどがついた折には、安心して戻っていただけるためにどうバックアップできるかということがとても大事だと思います。
これは、ことしの一月の朝日新聞の報道で、やはり生活再建支援法の見直しは、「被災実態に即した改正を」という見出しで記事がございました。そこに、社会安全研究所の木村拓郎所長のコメントに、私は本当にそのとおりだなと思ったのですが、やはりこのような長期
災害の問題の場合は、避難中の継続的な生活支援のための方策、二つ目の柱としては、避難が解除された後の生活再建のための支援という二つの柱がございます。
三宅の
方々とは、私も
被災地の出身ということで、いろいろな場面で、今避難生活を続けていらっしゃる
方々のお話を聞く機会が結構たくさんございました。もう二年半、ことしの七月で三年という長きにわたる避難生活を続けていらっしゃいます。
皆さん口々におっしゃるのは、今までは、ある意味では、火山と共存して生きていらした。それで、大体二、三十年に一回ぐらいはこういう噴火というのはあるんだけれども、短期的な避難。それに対しては、ともに生きていく中で知恵も出し合いながら三宅の中で生活してきたわけですが、今回のあの噴火というのは、伺ってみると、二千五百年ぶりなんですね。二千五百年に一度という噴火で、そしてすごく長期の避難生活を余儀なくされているわけで、考えてみれば、もうそこに暮らしてはいけませんよと言われたわけですね。ある意味では、島から強制的に避難生活をさせられているわけですから、避難生活の支援というのも私は当然だと思います。
生活支援法に基づいて一時金が避難された後にお渡しされましたけれども、あれは生活再建のためのお金ですから、帰るときに対しては、やはり法律をきっちりつくって、支援法の見直しの中にぜひともそれを入れていただいて、その後、帰られた後の生活の支援をしていくということはとても大事です。そのように、非常に特異な二千五百年ぶりの噴火
災害であるということを、改めてお話を伺う中で、そうなんだなと思って、本当にかなり深刻なことだと思いました。
私は、今回、
質問をするに際しまして、本当に光になるような、立法府として、また行
政府として、今は特に三宅のことですが、ともに支援するために決議というのがあったはずだなと思いましたら、さすがにやはりございまして、昨年の五月十六日、この
災害特別
委員会として決議がなされていました。特に三宅島のことですが、私は、この
一つ一つをしっかり実現していけば、きっと帰島されることに対して希望が見えますし、これは非常に重い決議であろうと思いますので、
一つ一つこの決議に基づきまして
質問をさせていただきます。
今、火山ガスの最終報告も出まして、やはりこれがある程度おさまれば、
皆さん、本当に帰ることを一日千秋の思いで待っていらっしゃいますので、その支援ということに対してこの決議が実行されているかどうかということで、また、実行するために今どのような作業をされているかということを伺っていきたいと思います。
今、私も
阪神・
淡路のことを思い出したり、三宅の
方々の表情、お顔を思い出しながら、ついつい前振りが長くなりましたが、
大臣、この決議に対して
大臣の御認識をまず伺ってから、具体的な
質問に入っていきたいと思います。