○洞
政府参考人 お答え申し上げます。
まず、
一般空港のこれからの
整備の考えでございますけれども、今、
先生が引用されました昨年の暮れの
交通政策審議会の航空分科会におきまして、
一般空港については、
事業中の
空港を加えると配置的な側面からの
整備は概成した、今後は、従来の量的な拡大から、ハード、ソフトの組み合わせや既存
空港の十分な活用を中心とする質的充実に重点を移していく必要があるとされているところでございます。と同時に、透明性の向上等の観点から、滑走路延長等の新規
事業については国が
整備の指針を明示する、あるいは、構想、
計画段階において合意形成
手続等をルール化することが重要だというようなこと等が示されているわけでございます。
こういう考え方を受けて、私どもといたしましては、一昨年の六月の
国土交通省におきます公共
事業改革への取り組みでお示ししましたとおり、今後の地方
空港の新設は、離島
空港を除き抑制するという方向を引き続き維持することとしております。
また、今後の
整備の方向につきましては、既存ストックの有効活用による
空港の利便性、信頼性、セキュリティーなどの向上やバリアフリー化などの高質化のための
措置を重視していくということで臨んでいきたいと思っております。
また、
空港整備の透明性や説明
責任の向上のために、需要予測の精度を一層向上させる、あるいはその透明性の確保を図ること、それから、滑走路延長等の構想、
計画段階において、住民や
空港利用者等への情報を公開した上で、広く意見を把握するパブリックインボルブメントを導入すること、国が新規
事業採択を判断する際の評価基準を明らかにした
整備指針を定めることなどの取り組みを進めているところでございます。
既存
空港の高質化というのは具体的にどういうことだということでございますけれども、先ほど
大臣がお答えされましたとおり、具体的にはいろいろあるわけでございますけれども、例えば、
空港アクセスの利便性の向上、運行頻度の増加などによって
利用者利便を図っていく。仙台
空港等では、鉄道
施設の
整備等にも空整特会の一部を入れております。
それから、今回の
空港整備法の
改正の中にもございます就航率の改善とか、あるいは定時性を確保するためのILS等の
整備の推進であるとか、そういう信頼性を向上させていく。
それから、地方によっては、貨客の搭載量等を制限して、運航を一部制限しているような、そういう
空港もございます。そういうところは、滑走路を少し延長することによって
効率性の向上を図る。
あるいはバリアフリー化を進めていく、ターミナル諸
施設の適切な容量の確保とか、お客様利便のための情報化の推進等による快適性を向上させる。
それから、安全、防災、危機管理機能やセキュリティー機能の向上等を図っていくための施策。
いろいろ挙げると切りがございませんけれども、今度は既存の
施設を有効利用して、その利便性、快適性、安全性等々、あらゆる面の質の向上を図っていく、そういうところに投資を重点化していくということでございます。