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塩田分科員 北朝鮮につきましてはいろいろなことが言われていますが、
国民を飢餓の状態に置きながら放置して、また人権を抑圧して、それで軍備を増強するのに狂奔している、ならず者
国家というような言葉まで外国の言葉には出てくるわけですね、
日本ではそういうことを言う人はないと思いますけれ
ども、そういう金正日
体制を崩壊させるということが一番の決め手だ。
戦争なくして話し合いで解決していくという方法は、やはり金正日
体制をなくしていく、できれば話し合いで、イラクのような武力行使をして一挙につぶしてしまうんじゃなしにという方向で今進んでおると思うんですけれ
ども、条約とかいろいろな約束をしながら、ぽいぽいとすぐに捨てちゃう、破っちゃう、これがまたその国の特徴ですね。本当に信用できない面があります。
ところが、例えば
防衛庁を国防省にと我々は言っているんですけれ
ども、なかなかこれが実現しない。聞いたら、自民党の中では、部会では通るけれ
ども、どこかの
機関でもって最終的につぶされちゃうんだ、こういうことも聞きます。
ただ、いろいろなこと、例えば
経済封鎖、
経済制裁をやれ、我々も具体的に、拉致議連でもって、拉致の問題解決というのは核の問題と並んで最大の我が国の問題だ、そのためには
経済封鎖というカードを使えと。それにはいろいろある、送金の停止とかあるいは貿易をとめるとか、あるいはまた北朝鮮からの船舶を受け入れない、こういったこと、あるいは送金と並んで、今度は在日朝鮮人が出国をして帰ってくるときに無条件に入れないでとめちまえ、こういったこともいろいろ
検討しているわけですね。しかし、これらの問題を
検討しまして、最後に、今言った国防省の関係と同じなんですね、ある程度までいくけれ
ども、最後に、まあやめておきなさいということ、一言で終わっちゃうんだそうですね。
これは、よく言われるのは、北朝鮮を暴発させたら大変だ、ミサイルが飛んできた場合に、被害が出た場合にだれが
責任を持つんだ、こういう
議論がなされているんだそうですね。これは一理あるかもわからぬ。またそれが、その声が大きいからとまっちゃうだろうと思うんですけれ
ども。
また、朝銀に対する
政府の税金を使っての補てんがありましたよね。あれなんかも、去年から、ことしの初めからずっと我々は反対してきたんです。支出することに反対したんですね。いろいろあって、結局、去年の暮れにさっと出てしまったんですね。五千億円というと、合わせて一兆五千億でしょう。在日朝鮮人は十万人ほどだと言われておるんですね。それに一兆五千億支出をする。それがどこへ行くかよくわからない。その先までは、これは追及する
責任もないし、権限もありませんというようなことでそのままになってしまった。これも何か、やってやれよという一声で決まったように、想像なのか本当にうわさなのか、わかりませんけれ
ども、そんな声も聞こえてくる。
こういった
状況で、しかも、私は再三この場で確認をいたしましたが、敵国が我が国に対してミサイルを撃ち込んでくる、それが、
長官も答弁されましたが、着弾してからでは遅い、しかし準備を始めた段階ではこれはまだ早い、その中間だと。その着手の段階で、座して死を待つよりは敵ミサイル基地をたたく、これは
憲法なり条約に認められた自衛権の範囲内である、このことをはっきり明言されて、再確認されたわけです。
その上に立って、それではそういう事態になった場合に、また、それを北朝鮮がやるぞと言っているわけですね、言っている中で、どういう手段でもってそれを実行するのか。この実行手段が、今
日本には準備がない。アメリカにやってもらうしかない。アメリカは
日本国内に基地がありますから、そこへ撃ち込まれた場合は、我が国に対する武力行使、侵害である、こういうふうに受けとめて、日米一緒になってやるということなんですね。だけれ
ども、アメリカが、いや、やらないと言ったらしまいですね。やらないことはないと思いますけれ
ども、しかし、アメリカの
国民、青年が
日本のために血を流すということ、そういうことは本当に、実際問題そういった事態、いろいろあると思いますけれ
ども、事態に対して本当に実力を行使してくれるのかどうか。
日本がそういう実力を持っていれば、これはやれる、やるときにはやれるわけですけれ
ども、ないでしょう、今は。航空母艦もなければ地対地のミサイルもない。空中給油は何とかできそう、それだけじゃしようがないですね。それから監視装置、停止の監視衛星等も
日本は持っていない、ぐるぐる地球を回る、これはやっと二機打ち上げて、あと二機ということでございますけれ
ども、それも十分でない。
そういったことについて、
防衛庁長官は、我が国の
国民の生命と財産と人権を守る一番の基礎的な、
基本の
責任を持った役所であり担当
大臣であられるわけですから、本当にこの今の事態を、非常に日朝間も緊迫しているような、言論だけ見ますと緊迫している中で、本当に実力を持って、侮られない、備えあれば憂いなし、治にいて乱を忘れず、これで、本当にこれはやってくれるんだ、
国民の皆さん安心してください、こういうことをはっきりと言っていただけるでしょうか。