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平沼国務大臣 お答えさせていただきます。
現在停止中の
東京電力の
原子炉につきましては、
原子力保安
検査官が順次
ひび割れの存在や大きさの確認を行ってきたところでございます。このうち、
シュラウドに
ひび割れが
発見された
原子炉につきましては、
健全性評価小委員会で
議論をされまして、五年後の進展を
予測した場合でも健全性が維持されるとの結論を得ているところでございます。また、再
循環系配管につきましては、超音波探傷試験の
精度の問題、これは今まで御
指摘がありました、これがございまして、当面、取りかえ、補修工事を行う必要があると思っております。
また、格納容器漏えい率
検査につきましては、
福島第一・一号機において不正があったことから、
東京電力の他のすべての
原子炉についても、御承知のように、念のため、順次計画的に再
検査を
実施することを
経済産業省から指示をいたしまして、これらの再
検査の準備
段階から、国の
検査官が立入
検査等によりまして漏えい率
検査の
実施状況を厳格に監視することにいたしております。
さらに、
定期検査に関して申し上げさせていただきますと、結果の確認だけではなくて試験
実施体制や手順についても確認するなど、通常よりも厳格な
検査を行ってきているところでございます。
このような取り組みを通じまして、柏崎刈羽六号機については、既に安全な運転に支障がないことを確認し、地元の御理解を得て、先日再び起動をさせていただきました。今後とも、
一つ一つの
原子炉につきましては、国として責任を持って安全を確認していかなければならない、このように思っております。
また、既に法改正や規制
実施体制の強化などが行われておりますけれども、その他、
検査の
実効性を
向上するための
対策などを通じて、このような問題の再発防止に全力を挙げていかなければならないと思っておりまして、
吉井先生御
指摘のそういった点も踏まえて、やはり安全というものを第一に
一つ一つ丁寧に
点検して、そして電力に支障がないように最大限の努力をしていかなければならぬ、このように思っております。