○塩田
委員 よろしくお願いします。
続きまして、石破
防衛庁長官にお願いいたします。
前の
委員会で、あれは分科会でしたね、いろいろお伺いいたしまして、その後締めくくりのところができなかったものですから、きょうは短時間ですけれども、よろしくお願いします。
まず、
決算の
関係ですから、ちょっとお伺いしたいんですが、予算はふえないで五兆円の手前でとまっているということで申し上げたら、効率的に節約しながらやっているというお話も聞いたんですが、ちょっと、これは
お答えは要らないんですけれども、こんな事実があって、食料費なんですね。防衛庁の食料費というのは、三百七十三億六千九百万の糧食費が上がっています。この単価を見ますと、朝昼晩と
金額は出ていますが、一日八百六十円なんですね、自衛隊員の糧食費が。一日八百六十円というのは随分節約し過ぎじゃないかなと思うんですね。これで本当に重労働というか、大変な、精神的にも肉体的にも消耗される隊員がもつのかなと心配するわけです。
片や、警察の
関係で調べましたら、被留置者一日一人当たりの食費が、これは十五年度ですけれども、千百八十八円というのが出ているんですね、これは都道府県によって違うかもわかりませんが。こういった
状況で、やはりもう少し待遇を食料面でよくしてあげないといかぬじゃないかなと思います。これはお調べになって、また予算のときに頑張っていただきたいと思います。
それから、
大臣にお伺いしたいと思いますのは、よく言っております自衛権ですね、自衛権の範囲内で、「座して死を待つよりは、ミサイルに対しては、敵基地をある時期にたたく」ということについては再確認をしていただきました。それは、今の
状況ではアメリカにやってもらうしかない、
日本では自衛隊はそれだけの力を持っていないということが現状だと思いますね。
この前の長官の御
答弁では、飛行機は要撃戦闘機、これは一機百億円で、最新鋭、世界の最先端を行っているんだ、それを二百機持っているから、博物館行きのような北朝鮮の多くの戦闘機には絶対負けない、ばたばた落とせるんだというようなことで安心はしたんですけれども、それだけではやはり敵基地をたたく力はないし、といって、航空母艦を持てということをまだ今の段階で言えることではないんですね。
それから、地対地のミサイルを持ってちゃんと備えるということもなかなか難しい
状況の中で、やはり当面できることは、BMDの共同開発をアメリカとやっていますね。これを早く成功させて、一定の段階のところのものでもいいからつくって早く配置する、今いつ飛んでくるかわからないような
状況ですから。相手は、北朝鮮はそう言っているわけですからね、飛ばすぞと言っている。また、国内におきましても、暴発させてはいかぬ、そうなった場合にその責任をだれがとるんだというようなことになって、弱腰にすべてなっちゃうという
状況の中で、やはり防衛庁としては、自衛権はある、それは実行できるものを備えないといかぬだろう。専守防衛という立場を堅持しながら、いかに我が国の安全を守っていくかということについて、持てるだけのものは持たないといけない。用意すべきもの、配備すべきものはすべきだと思うんですね。例えば、巡航ミサイルあるいはトマホークのようなものとか、あるいは戦闘爆撃機あたりはどうだとか、やれる範囲のものを精いっぱい考えてこれを配置しないと、本当に国民は安心しておれないし、また外交の面でも弱腰になってしまう。
北朝鮮が言っているのは、力がなければばかにされるんだ、だからばかにされないように核兵器もつくるんだ、ミサイルはどんどんつくるんだ、こう言っているわけですね。それを聞くと、やはり
日本が現在ばかにされているような面がありますよね。それはやはり力がないから、言われっ放し、言われても仕方ないというような
状況、情けない
状況になっていると思うんですね。そこはひとつ、
防衛庁長官としては、一番基礎的な力を備えて、有事にちゃんと我が国を防衛できるようにやっていただくその責任があると思うんです。
これについて、長官の力強い御意思をひとつ発表していただきたいと思います。