○首藤
委員 もう何か、質問しても、トラもシカも蛇もみんな生き物ですみたいな話を聞かされていても全然質疑にならないんですけれ
ども、結局、時間もだんだん迫ってきましたから、もう本当に、我々も別に
外務省をつぶそうとかそういう気持ちでやっているわけじゃないですし、党派として言っているわけでもないですよ。
しかし、
外務省のやっていることあるいは
大臣の言っていることは、何かいろいろなことを各国に呼びかけてとか
世界に言ってとかいうような、そんな、野党だってやっていますよ、はっきり言って。
政府じゃなくたって、我々だって一生懸命やっていますよ。あるいは、名もなき市民団体だって同じようなことをやっていますよ。
だから、何でこれだけの資産を持ち人材を抱えた
外務省が、どうしてこの程度しかできないのか。例えば日露
戦争のあのころの
状況を見てください。
日本がもうありとあらゆる手段を使って情報を集め、いろいろ人を動かし、そうやって
日本の生命を守ったわけでしょう。だから、どうして単なる官僚的な手続だけではなくて、そうしたことができないのかということですよね。
チャンネルにしても、今、四月十三日に平山郁夫さんがピョンヤン入りしているわけですけれ
ども、恐らく、その辺、メッセージなんかが託されているのかどうかですよね。そういういろいろな形で、実際には
北朝鮮に入っているわけですよ。特に我々は正面から入るとなかなか難しいみたいだけれ
ども、裏から、ヨーロッパからはもう日常茶飯事のごとくいろいろな人が来て、いろいろな交渉をしているわけですよね。
ですから、幾らだって動かせるのに、何でこんな紋切り型のことしかできていないのかということで、これはもう
外務省を挙げて、だから
外務省は危機感を持ってほしい。こんなことじゃ、
日本がここでとどまっていれば、必ず
北朝鮮における核の問題というのはエスカレートしてくる。そして、必ずやはり平和裏、
外交裏以外の手段が
現実化してくるんですよ。ですから、我々が我々の危機を呼び寄せちゃっているわけですよ。だからこそ、これだけ質問させていただいているわけですよ。
だから、もう何度も何度も言うんだけれ
ども、
外務省もそれだけ真剣に取り組んでほしい。そうじゃないですか。どうして笑うんですか、そこで。
外交は時間があるんじゃないんですよ。一生懸命やらないと、必死でやっていかないと、時間はできないんですよ。
最後にもう
一つお聞きしたいんですが、
一つやはり
国際社会との問題で、フジモリ元ペルー大統領の問題というのが出てきています。ICPOで国際手配されている、横領、買収、虐殺ということで告訴されているわけですけれ
ども、どうしてそうした犯罪者をかばうのか。これは、憲法九十八条二項に、
日本が締結した
条約及び確立された
国際法規は、これを確実に遵守するというふうに書いてあります。
外務省のとっている態度は、これは憲法違反ですよ。
ですから、
日本はなぜフジモリさんを、フジモリ元大統領を守らなきゃならないなら、そのように戦略的に動かなきゃいけないし、それは訴追される根拠がないということを
国際社会にきちっと訴えなきゃいけないし、そうでなくて、このままずるずるいったら、やはり
日本の名誉を
国際社会で失いますよ。今
外務省がやっているようなことは、もうありとあらゆるものが反憲法的ですよ。
この問題に関しては
外務省は今後どういうふうに
対応するか、お聞かせ願いたい。