○吉田(公)
委員 ああそう、引き続いて。前向きにお願いしますよ。
それから、まだちょっと時間がございます。
我が国は、どういうわけかフセインの独裁政治に対してお金を貸していたんだな、これ。約四千九百円の対
イラク公的債権を
我が国が持っているわけですよ。(発言する者あり)そうそう、四千九百億。別に返してもらえるわけじゃないんだから、余り細かいことはどうでもいいんだけれども。返してくれるかどうかわからない、本当に、
政府がないんだから。だけれども、やはりそういう債権国である
日本は、もっと堂々と
イラク復
興支援についても物申す
立場がある。民間投資で約二千億円あるというんだね。
だから、
日本の税金を使ってやっているんだろう、こう思いますから、
イラク政府が、自主
政府ができたら、やはり債権国として私はきちっとお金の問題については明確にすべきだ。それじゃなくたって踏み倒す国が多いんだから。話に聞いたんだけれども、ブラジルなんかは、
日本に金返す必要ないとかなんとかと言う大統領が出て、それは当選しなかったみたいだったけれども、そういうことは平気で、
日本はやはり甘いから、その点は。
だから、大事なお金なんだから、ODA援助でも何でも、ちゃんと金利をつけて返してくれているのかどうか。きょうは
外務委員会や金融
委員会じゃないから、どのぐらい金が滞っているんだか私は聞きませんけれども、こっちもまだ全然勉強していないから聞くわけにいかないので。そういう意味で、やはりODAなんかでもきちっとすべきだ。甘く見られていますよ、それは
日本は。だから、
イラクについても、あんな石油出している国なんだから、石油でもって弁償しろぐらいのことをやはり言わなきゃだめですよ、それは。
だから、そういう意味で、債権国である
日本はまず
イラクに金を返してもらうということは、私は大事なことだと思っていますよ。それは、だって個人的に出したお金じゃないんだから、税金を出しているわけだから。ODAそのものも今問題になっていますけれども、こういう独裁国家のフセイン体制に何でこんな金を貸してやらなきゃいけないのか不思議でしようがないんだけれども、全体的には約八千四百億円ぐらいになる見込みだ、こう書いてありますよ、遅延損害金を含めるとですよ。だから、もう遅延しているわけだ、これ。もう返す気はないわけだよ。それで、自分の方の武器弾薬だけ購入して備蓄しているなんて、とんでもない話だと思うんだよ。
だから、そういう意味で、やはりODAで金を貸すときは、ちゃんと、そんな独裁国家に金を貸すなんということは、必ず武器に使うに決まっているんだから。北朝鮮だって私はそうだと思うよ。米
支援とかなんとかいって、五十万トンとかなんとかいって、在庫米が整理されるからちょうどいいやなんといって、安易に実際やって、それで、拉致は帰してくれるのかというと、拉致はしてくれない。
それで、話に聞くと、
イラクでは、
イラク・イラン
戦争のときの人質や、またクウェートの人質がまだいたというんですよ。それが確かかどうかは今後確かめなきゃいけないと思うんだけれども、一種の拉致ですよ、それは。イラン・
イラク戦争のときの捕虜というようなものをまだ
イラクで抱えていたという。だから、そんなものも私は大事なことだ、そういうふうに思っております。
時間が来たようでございまして、
最後に私は、文民統制、シビリアンコントロールとよく言っていますね。それは、
石破防衛庁長官は三軍の指揮官であります。ただし、直接兵を指示、監督することはできませんが、各三軍の幕僚長を通じて指揮監督権がある
石破防衛庁長官であります。したがって、私は、危険地域か危険地域でないか、武器はどうするのか、そういう意味では、
長官も
自衛隊員と一緒に行って、そしていろいろな政治判断やら、そうしてまた、いろいろな交渉やら、そういうものに
長官みずから当たられるということが、要するに、
国民も納得させられるし議会も納得させることができるんですよ。
これは、きょうは冷房がきいたところでお互いに何かいろいろなことを言っているけれども、しかし、それは全然説得力がない。だから、
長官、秋に、
自衛隊の三軍の指揮官として、ともに、十五日でも何でもいいから行って、やはり指揮をとるべきだと、
防衛庁長官が直接指揮をとったなんということも戦後ないんだから、
長官がちゃんと
イラクへ行って、ちゃんとこうやるべきだ、言うべきだと、私はそう思う。大いに
長官、ここでいろいろな御
答弁していただくのは大したものだけれども、ぜひひとつ現場の指揮をとってくださいよ。よろしくお願いします。
終わります。
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