○江本孟紀君
大臣のスポーツ振興に対するお
考えは、十分とは言いませんけれども、お気持ちは十分分かりました。
そこで、今度のセンターの中に今お話出ました国立スポーツ科学トレーニングセンターというのが創設されておりますけれども、この視察に先日、二十八日に
文教科学委員会として行ってまいりまして、私もすばらしい施設を見させていただきました。
このセンターの目的というのがいろいろ書かれておったんですけれども、私は、もう
一つこのセンターの重要な役割は、このスポーツトレーニングセンターを、科学トレーニングセンターをもっと生かして、最終的に
目標設定みたいなものを作らなきゃいけないんじゃないか。
例えば、
トップアスリートの養成のためにということはやっているんですけれども、じゃ、ただオリンピック出るとかアジア大会出るとかというだけで、実際に金メダルを何個取るとか世界のスポーツの
トップの選手たちを作るんだとかというようなことをもっとこの国立スポーツ科学トレーニングセンターには
目標設定をしてもいいんじゃないかと。目的の中に、単にスポーツ振興のための施設の
運営とか、そういったことは書かれておるんですけれども、私はその
目標設定を当然すべきじゃないかと。
なぜそれを言うかといいますと、最近、日本のスポーツの世界も、確かにトレーニングの重要性、特に科学トレーニングの重要性というのは言われておるんです。しかし、えてしてトレーニングおたくみたいなのが出てきて、とにかく朝から晩までトレーニングしていると。
効果はさほどないなみたいなことが多いケースもよくあるんですね。
私が出身の野球の世界なんかも科学トレーニング科学トレーニングと、科学という言葉に弱いわけです、スポーツ選手は。そうすると、妄信して、何かそのトレーニングを必死になってやるんですけれども、結果的に合わないスポーツもあるわけです、科学トレーニングと言われているものがですね。合う合わないもあるし、いろんな活用の仕方なんかもきちっとやらないと本当の
効果は出ないわけですね。
だから、そういうおたくが増えないように、実はやっぱり
目標が、結果的にオリンピックに金何個取ったとか、そういうような最終的に出てこないとこの
効果が現れないわけですから、そういったものも含めて、是非とも、国立スポーツ科学トレーニングセンターというのは是非とも目的の中に、
目標設定というものもこれは組み入れてほしいなというふうに先日いろいろ見させていただいて感じました。これはお答えはよろしいです、私の思いでございますから。
そこで、本案の重要なポイントであります中にスポーツ振興投票、通称totoという部分が入っております。これは我が党内でもこの振興くじだけは別にすべきじゃないかというような反対論も結構あったんですけれども、私は今までの学校体育、この
特殊法人のセンターからそのまま日本スポーツ振興センターに移行すべきではないかという
考えでおりまして、一応我が党でもそれがいいんじゃないかということになりました。
そこで、日本スポーツ振興センターというのはこのスポーツ振興くじの
業務をそっくり引き継ぐわけですが、残念ながらワールドカップの大成功の後にスポーツ振興くじは売上げが大幅に落ち込んだ、落ち込んでいるということでございます。これは結構深刻に受け止めなければいけないなと。そこで、センターとしてスポーツ振興くじをもう少しいい形で発展させるためにはやはり今までのやり方でどうだったかなとか、もう一度
考え直すべきではないかなと思います。
そこで、売上げが減っているのは何が原因かということをよく
考えてみますと、当初やはり心配された、この法案ができるときにいろいろ心配されたことがやはり出てきているわけですね。それは、やはり
一つは換金方法、それからその販売所、こういったものがどうも分かりにくいとか、それからもう
一つ買いにくいとかいうような部分もあるのではないかというふうに思います。
そこで、私は、コンビニ、この法案ができるときにコンビニで売る売らないで随分もめたんですけれども、私は本来コンビニも入れて売るべきだというふうに思っておりましたので、このサッカーくじが当時青少年の教育に悪いとかなんとか勝手に決め付けて反対された方が一杯いて、我が党でも半分の議員が反対したという情けない思いをしておるんですけれども、実際、しかし、そういったところで悪い影響を与えているものは
一つもないわけですね、実際には。だから、私は、またそういうコンビニなどで売るのもいいんじゃないかということも検討されたり、それから換金も、買った場所で換金しないとこれはなかなか、何というんですか、便利性からいっても、私はそういうところも、すぐ換金ができるような場所でやるべきではないかというふうに思っております。
それ以外に何かいいアイデアがあるんであればそのお話をしていただきたいと思いますし、それから、今年その売上げの中からスポーツ振興に拠出した実績と、一年でありますけれども、それから来年の収益見通しですね、これはどういうことなのかという点、お聞きしたいと思います。