○信田邦雄君 是非ひとつ、大いにそういった先ほどの
反省も含めて、農民や
消費者に
被害のないように進めていただきたいというのが、この農取に対する抜本的な改革を求める私の願いであります。
そういう
意味で、実はどうしても現状を
農水省にもう一度確認をいただきたいために申し上げたいのは、なぜこの無
登録農薬を使ったのかと。実際に
農家の大方の人は今ある
農薬で間に合うんですよね、本当はね。それなのにあえてこの何人かの人が使ったと、
全国的には相当の数になりますけれ
ども。
一つは、もう御
指摘のとおり安いということが魅力だったんですね。例えばラウンドアップの場合、グリホサートということで買えば十分の一である、あるいはよく効くと。ダイホルタンなんかは、これはもう失効しましたけれ
ども、これはあったら
農家の人はだれだって使いたいんだと。それから、それなりのルートで探せば持ってきてくれるんだそうですね、業界がね。
それから、例えばナフサクなんかは、
メーカーが、失効をして
登録外れていますけれ
ども、実はこの
登録やめたというのは、三年更新のときに、余り売れないから、もうからないからやめたというだけの話だと。別に使ってもそんな害はないわけですが。アメリカでは
登録されているし、日本でも
農薬でなくて試薬品として、あれは化学品ということで通産省から何ぼでも買えると、こんなこともありますよね。
それから、
農薬を買うツアーなんか組んで外国に買いに行っている、買いに行くと。それから、スローフードの時代ですから、先ほどから出ているところのマイナーのものがたくさん工夫されて地域特産なんかでみんな頑張っているわけですよね。そういったものにはどうしても効く
農薬を探さなければならないと。こんなこともありますし、トレーサビリティーなんか出すと逆に売れなくなると。十回も使ったのか、ああそんな
農薬の使ったやつなんて買えないとかという、そういう問題も
現場で抱えている。
あるいは、花卉
農家なんかは
登録農薬だけでやっておったんじゃ全然、花の場合、経営成り立たない、虫や病気や、もうやられちゃって全然成り立っていない。しかも、使わんかったら売れないということも
農家の悩みだと。
こういう、まだまだあるんですけれ
ども、報告されているんです、私のところへ。しかし、こういう問題を抱えた上で
農薬取締法を作らなければならないという、そういう複雑な大きな問題があるということを考えて、特に国際化の中でこの
法律がいかに実効あるものにしていくかというところに、私は、大きいわけですが。
この
登録以上に、私が言いました中で、
一つだけ私は、
大臣も先ほど触れてくれましたので、申し上げたいのは、価格が安かったら、安く欲しいと、
農薬が。要するに、今の
農薬が高いということですね。この問題について触れたいんですが、実は
農家の大方の人は農協を通して
農薬を買います。まあ大方と言っていい、北海道なんかはもう九割以上と言ってもいいんですが。そういう場合、全農を通して
農薬の場合はほとんど来ているんですね、
農薬ですから。化学肥料でしたらいろんなところで造っていますけれ
ども、
農薬はほとんど全農だと。ところが、非常にこれが高い。特に全農は
生産資材すべてが高いんではないかという、末端、我々の
農家のもう強い不満なんですよね。
それで、
農薬は特に系統農協が多い中で、農林省にお聞きしたいんですが、無
登録農薬業者から買う大きな
要因の中に、私は、高いのと効かないと、この二つの理由からどうしても
販売業者の方から買おうとしているんですが、全農のこの高いという体質についてどういうふうにお考えですか。