○岩本荘太君 ウルグアイ・ラウンドのときからの大きな課題、
日本の農業をどう守るかということもあると
思いますけれども、今の御決意は是非とも続けていただきたいと
思いますが。
私、かつてのウルグアイ・ラウンドのときを
思い出しますと、
日本国内のいわゆる農業とほかの産業との意見の不一致、国内での不一致というのが非常に目立ったような感じがいたしまして、それがまた外国に対して
日本の農業の主張を弱くしたような感じがしてならないんですが、その辺、御
答弁結構ですけれども、その辺のことも十分認識していただきたいなと思っております。
それと、米問題。これ決算
委員会で
大臣おられないときに
食糧庁長官にお尋ねして、いわゆるこういう問題を、今、生産調整に関する研究会やっておりますね、そういう研究会をやるその問題意識は何かということをお尋ねしましたら、四つほど挙げていただいて、いわゆる需要がずっと減退するとか、あるいは米価が下がり止まらない、あるいは生産者の指導をする農協職員や市町村職員がこっちの仕事ばっかりにかまけてなかなか本来の前向きの仕事ができないというようなことをいろいろ言われて、まあなるほどという気もしたんですが。
やはりこの米問題を解決するには、それぞれ、一つ具体的なそれぞれのことをどう認識してどうやっていくかということを見付けることがひいては問題解決に大きく役立つんだろうと
思いまして、実はそれを
一つ一つやっていきたいなと、こう思っていたんですが、今日は時間がありませんのでちょっと需給の点だけといいますか、需要の点について
質問させていただきたいと思うんですが。
昨日から、国内産米の需給量の推移あるいはMA米の推移等、農林省にお願いして作っていただいたんですが、いろいろ手違いがございまして最終的に昨日の夜遅くになっていただいた後、私、具体的にいいますと、要するに需要がそれほど極端に下がったのかということが、この前の説明で下がっているというお話でしたから、それを実際に数字的に教えてもらいたいなということでそういう要求をさせていただいたんですが。
その表をいただきましてつらつらと眺めて、確かに下がっているというのはよく分かります。
平成五年で一千二十六万トンが
平成十四年で八百八十五万トン、これは大きな、百四十万トン下がっているということは大変大きな問題で、問題といいますか
状況で、下がるんだから、この下がるという傾向は、何も作り出したものじゃなくて、
国民の嗜好がそうであればこれはまあそれを強制するというのはなかなか難しいということにもなりますし、と同時に、これは変な見方をすれば、農林省が盛んに進めた米消費拡大運動ですね、こういうものが挫折したのかなというような感じもなきにしもあらずですが。
それはそれでいいんですけれども、ちょっとそのときにこの表を見て感じたことについて、発言通告していませんでしたので、
食糧庁長官、お分かりになる範囲で結構なんですけれども、要するに米消費量の低下というのは穀物自給率の低下になりますから、結局自給率の低下につながるわけですね。今、農林省は盛んに自給率の向上を目指すということを言っているわけで、こういう事態、検討する以前のこういう事態、自給率低下の方向に歯止めが掛けられないというのが今の米の面で見た場合の実態だろうというふうな感じがするんですが、その辺についてひとつ長官、どういうふうに認識されておるのか。これ別に僕は悪いとかいいとか言っているんじゃない。事実
関係を見たことで、このお話をどういうふうに認識されているかですね。
大臣、よろしいですか。
それともう一つ、これは長官でもいいですかね、要するに、MA米の方を見ていたんですけれども、これ実は私、主食に回っていないと思っていたんです。これたしかウルグアイ・ラウンドのときの決着のときも、これは主食に回さないと。ところが、実際数字を見ると回っているんですね。それで、理屈を聞きますと、生産調整に影響されない範囲で回すということは、国内産米で、MA米主食用に回った分は別にえさ米とかなんとかに転用していると。だから、生産調整には確かに影響させていない。だけれども、何でこんなことを、生産者にしてみれば、MA米を食わなかった、MA米を主食にしないということを思っている気持ちをなぜこう逆なでするようなことをされるのかなというような疑問がちょっとございまして。
要するに、生産者にしてみると、今回の問題にしても、七十七万トンですかも入っている、そういうものが相当主食に回っているんじゃないかというような不安を持っているわけですよね。その辺をしっかりと説明していただかないとまずいなと。こっちは長官で結構ですけれども、その二点について。
大臣の方から。