○池田
幹幸君 非常に古い話だということで覚えていないとおっしゃるんですが、問題は、二十五年にわたって賃金差別、昇格差別が続いて、現在もその状態があるということです、問題は。
もう既に定年退職された方もいるんです。まだ退職されていない方もいらっしゃる。古いとおっしゃるが、九五年に東京都労働
委員会の救済命令が出ている。それに従わなかった。どんどんどんどん時間を稼いできたんですよ。それだけの問題があるということを、
大臣、ひとつ頭に入れておいていただいて、後で
大臣に
伺いますので、と思うんですね。
そこで、お配りした資料を見ていただきたいんですけれ
ども、これはまずすべてが裁判所に提出された資料です。
一枚目が、これが本店人事部長から各支店長あてに出されたもので、墨で塗ってあるところは、私、個人名余り出さぬ方がいいだろうと思いまして、私の方で塗りました。あと、すべての資料、墨で塗ってあるところは全部私の方で塗ったものです。
この人事部長から労働組合カードの
作成ということが指示された。その指示に基づいて七五年からずっと作られ、毎年作って
報告されているんです。そのうち幾つか、私、大分手に入れたんですけれ
ども、抜粋をしてきたのがここへ示した資料なんですけれ
ども、二枚目は、これが七六年、翌年ですね、七六年に出された資料なんですが、今、総裁、思想信条についての
報告は求めていなかっただろうとおっしゃったけれ
ども、求めているんですね。だからこそ、こうやってここへ書いています。
右下に通し番号があります、二ページ目の左側を見ますと、それぞれについて、これ共産党の共をマルで囲ってマル共党員と書いてありますが、これは恐らく
日本共産党の党員だということだと思うんですけれ
ども、どうしてそれをお知りになったのか分かりませんが、マル共党員であるとか、マル共党員に近いであるとか、民青員、民主青年同盟員と思いますけれ
ども、民青員であるとか、こういったことが書いてある。役員について全部
報告がこう書かれているんです。
こういうフォームをわざわざ全部全国の支店に出して書かせているんですから、そういうようにして書いたと。ただ単に思想信条を
調査するだけじゃないんですよ。やっぱりそれを調べるということは、それを調べた上で何やるか。行動があるんです、対策があるんです。
その次のページを見ますと対策がちゃんと出ています。共産党グループの色分けというようなことがこうやって書かれておりますね。これについてまた後で
説明しますけれ
ども、総裁、こんなことは求めていないとおっしゃったけれ
ども、人事部長の指示はあくまでも、こんなことを求めるということは、元々が労使協調の組合に変質させていこうという意図があるから、こんなカードを作りなさいよという指示をしたとしか私は思えないんですよね。そのことは
一つ申し上げておいて、進みますけれ
ども。
二ページ目の対策のところの色分け、これ、支部内に何人共産党がいるかというようなことが書かれておりまして、下線したのも私の方で下線引いたんですけれ
ども、女子層の動向が支部の体質を左右することから、まずグループを明白にするため監理課に集めたと。これもう、その人たちを監理課に集めちゃったというんですね。それで遮断するわけですね、ほかの人と。そして遮断した後で、グループ外の職員に対しては役席がいろいろ説得工作すると、こう書いてあります。
そして、その次はちゃんとしたこと書いてありますね、下から四行。今年四月人事
異動により、上級層の充実に伴って総会等における良識的発言は
増加したものの、まだ迫力に欠けるため、今回の
委員改選に当たり良識層から、これ墨で塗ったところは名前なんです、これ、個人の名前、この人を送り込むことに成功したと書いてある。公庫の当局の方から人を送り込んだんですね。今後も良識層のリーダー養成及び若手職員との対話を一層密接に行い、良識職員の養成に努めていきたいと。もう明らかに、何か共産党を敵視したという、私は余り気分良くはありませんが、
日本共産党を敵視して、それと良識派というのを作って、共産党に対峙するのは良識派だそうですけれ
ども、そういうことを意図してこれやられたということ、これはもうはっきりここに表れているんじゃありませんか。総裁、さっき否定されたけれ
ども、それは否定できない事実でしょう。