○国務
大臣(扇千景君) 今、続議員がおっしゃったとおり、私は、羽田空港の再拡張
事業、私は、一年でも一か月でも早くするべきであると、そう認識しております、基本的には。
それは、諸般の近隣の
国際空港等々をかんがみましても、成田が二十四年目でやっと二本目、四月の十八日、本年。ただし、これも暫定でございます。二千五百、できません。これは二千百八十メートル、暫定でしかオープンできなかったと。こういう情けない
状況では、私は大変
日本が立ち後れていく。しかも、御存じのとおり、羽田は総理の専用機、国賓の専用機、また今年はワールドカップサッカーで諸
外国のチャーター便等々、多くの皆さん方が本当に便利だと、やっぱり羽田がいいという声もたくさんあるわけでございます。
ですから、私は、二十四年間たって成田がまともな滑走路が二本できていればもっと私は違ったと思いますし、また成田から東京、あるいは羽田の乗り継ぎ、国内線、
国際線の乗り継ぎが、もっと基本的に私はグランドデザインができていれば、多くの
外国の皆さんを今の倍、誘致できたのではないかと思っております。そういう意味において、私は、でき得るならば、今の羽田空港の再拡張は私は避けて通れない。
また、冒頭に申しましたように、一年でも一か月でも一日でも早く、諸
外国に対しても、国内線の需要はもっともですけれども、特に、私は、成田の
状況を考えたときには羽田も
国際線を飛ばすということが私は
日本の国益にかなう、また諸
外国の
国際的な
基準にも一日も早く到達するという上で、羽田の再拡張は避けて通れないことであると思っております。
そういう意味で、国に
お金があれば、何でも国が全部できればそれにこしたことはありません。けれども、今申しましたように、一日も早く私はオープンしなければならないということから、ほかのことを考えますと、公共
事業一般については、国直轄
事業というのは大体地方の負担が三分の一が基本になっています。そういう意味で、できれば、
国際線を特に、三万回離発着するということになれば一番大きな経済効果が上がるのも東京でございますので、できれば私は一日も早く達成する。
また、
国際ルールに、
国際ルールといいますか、
国際基準でお客様を誘致するということに関しても、私は、それ相応の地方が負担していただいて、一日も早くできることが
国際的な競争に
日本が勝ち得る大きな要素の一つであると思っておりますので、私は、現段階では、まだ地方の
関係の知事さん、市長さん等、御納得いただいておりません。むしろ払わないという拒否の
答弁を
国土交通省にお持ちになりましたけれども、
国際的な
観点から考えれば、やはり
国際便を飛ばすということでの経済効果、
国際的な見地から考えて、私は、一日も早くお互いに負担し合っていただけるところをもしも負担していただけるならば、一日も早く
国際の競争に勝ち得る空港を設立するという上で大きな私はメリットがあると信じておりますので、できれば私は、最後まで負担をお願いできれば、早期に着工でき、あるいはコストダウンも図れると。早くすれば早くするほどコストダウンができるわけですから、そのことも重ねて私は呼び掛けていきたいと思っております。