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月原茂皓君 今お話しの、車の両輪だと、おっしゃるとおりだと思います。
私があえて
お尋ねしたのは何かといったら、
外務省が内部監査したこと
自身は、事件が起こってからですけれども、それはそれとして、さらに
会計検査院が行ったら更に二億六千万増えたと。私は、そういうところに、権限はほとんど変わらないはずです、外部に対する、
外務省の内部監査の人たちが持っている権限と
会計検査院が持っている権限は、対外的に言えばそんなに変わるものは私はないと思う。そういうところから、あえて私はこの例を出しながら、どう指導していくんだということをもっと、抽象的な話ではなくてお願いしたいと。
今のお話でも、独立しているところは何%ですか、三%だと、一三%ですか、それで全部合わせて三〇%ですよね。その内部という、内部で独立しておるものと同じ課の中で班とか室とかといって独立しているもの、それを合わせて三割ですよね。そういうようなことから考えて、独立するということはやっぱり大事なことだと思います。そういう
意味で冒頭に
財務大臣にお願いしておったんですが、そういう点も、組織上、
検査院の方はわざわざ
検査してこういうことだということで十三
年度、これちょっと一年後の話ですが、十三
年度のものに、ついこの間
総理に出したものの中には精緻に分析したものがあるんですが、やはり私は組織だと、こういうふうに思うんです。そういうことで、
財務大臣にもその点をお願いしておきたいと思います。
私は、この内部監査というものの
重要性というのは、かつて鉄建公団事件があったですね。これは、行政に対する不信だけでなく政治そのものに対する不信にまで発展したんですよ。そう言うといかぬけれども、選挙では大変な
影響を与えたというようなことからいって、やっぱり
検査院を始めとする内部監査の牽制する力というものは大変大きいものがあるだけに、私は機構の整備についても、わざわざ調べられたわけですからちゃんと、
内閣総理大臣が院長からお渡しされたのをテレビのニュースで見ましたが、しかし、ただ出すということだけでなく、ここに
財務大臣もうなずかれておりますから、組織の点についてはせめて、課というのはいろいろな行政があるとしても、課の中における室ぐらいの独立したものには早く持っていくというふうにしなければいけないんじゃないかなと、私はそのことを強くお願いしておきたいと思います。
そこで次に、これ
外務省の、例を挙げて悪いんですが、
外務省の裏金プールの事件で、
会計法の例外である随意契約を特定のホテルと長い間やっておったと、だから、こういうところからいってリスク
管理というものも必要でないかなというようなことを前の
検査院長が新聞に投稿されておりました。要するに、違法や不当が発生してから
指摘、批難するのではなくて、
事態が発生する可能性がある、そういうときには予知して防止を図るような
検査をすべきでないかなと、こういうふうなことを金子前院長は新聞に投稿されていた。
正に私は、これも一つの
検査院にとって大切なことだなと、こういうふうに思うわけでありますが、
会計検査院はこのスピードの時代に既に過ぎ去った古い過去の事項を、そう言ってはいけませんが、そして、細かい
会計法規に合ったかどうかというようなことをやっておるのと違うかというふうに
国民の多くが見ておるわけです。そして、
会計職員間のキャッチボールでないかなと、こんなことを
一般の
国民は思っている方も多いわけです。そうであってはならないわけです。
会計検査院の院法から始まって規則も見せてもらいましても、ちゃんと常時
検査するんだという、現に進行中のものでも
検査できる権限が与えられておるわけです。更に言えば、
観点でも、合規性ということじゃなくて、
経済性、有効性、そういうようなものも含めて、そういうところの
観点からも
検査する権限が与えられておるわけでありますから、そういうことを積極的に、
手段というものが与えられておるわけですから、今申し上げたリスク
管理の問題も含めて、真剣に
国民の負託にこたえるような方向で考えていただきたいと思うんですが、現に今度の報告にもそういうことの端緒が見えるわけであります。ですから、
国民の関心についてのホットなことをぱっと示して、そして国としてもこうやっておるんだということを、憲法で保障されておる、私の友達がかつて
検査院におった、おまえたちのところは行
政府だから駄目なんだ、おれのところは憲法で保障されている役所だ、唯一だと、こう言って、それだけの大変な権限を与えられておるわけですから、しっかりしてもらいたいと思います。
そして、私が今申し上げたように、リスク予見性の問題、それから最近のホットな問題について、こういうふうな
検査をしてこういうふうに
国民に訴えておるんだということを、ひとつ現在の段階のものをお話し願いたいと、こういうふうに思います。