○松あきら君 ありがとうございます。
私も、実は立地地域の
皆様とそして消費地域ですね、都市部の
皆様、この接点、先ほど
大臣この接点をいかに作っていくかということを、一度会合を持たれたということですけれ
ども、やはり私は利益を得ている消費地域、都市部に住んでいる私
たちが、立地地域の
皆様は御苦労をしながら立地をしてくださっているという事実をこれやっぱり分からせないと。ですから、例えばテレビなどでもそういう、あ、自分
たちは非常に恵まれているんだな、立地地域の方
たちの御苦労があって自分
たちがあるんだなと分かるような、何かそういう広報活動もすべきであると、これは以前に政
務官のときに申し上げたこともあるんですけれ
ども、是非その点もよろしくお願いを申し上げたいと思います。
今回のこの問題は、これを放置すればやはり
エネルギーの安定供給確保という面からも
国民生活に重大な影響を及ぼすおそれがあるというゆゆしき事態であり、
我が国の
原子力政策、さらに
エネルギー政策の根幹を揺るがす極めて深刻な状況にあるというふうに思います。
先ほど来、十七基だ、二十基だ、やれ何基だというふうに出ておりましたけれ
ども、先ほど院長のお話では、現在止まっているのは
点検も含めて十七基で、これからあと四基
点検も含めて止めることがあるというようなお答えだったというふうに思いますけれ
ども、それにしましても、やはりこの代替には火力などで代替しているということでございますけれ
ども、先ほど高市副
大臣の御
答弁の中に、
国民の料金負担には今のところ変動はないということで少し安心をいたしましたけれ
ども、やはり
エネルギーの安定供給は
国民経済と生活の基盤であるわけでございます。
原子力発電は二〇〇〇年度実績で全発電
電力量の三四・三%を占めておりまして、安定供給及び発電過程ではCO2を出さないという、こういう点からも
エネルギーの無資源国
日本といたしましてはこれをもう利用していかなければならないのはやはり私は当然であるというふうに思っております。その大前提が
国民の
理解と
信頼であるというふうにも思っております。
その
意味で、今回の
一連の
電力会社による
トラブル隠しは
国民の
信頼を裏切る行為であったと、これはどうしても言わざるを得ないというふうに思います。今後、
国民の
信頼、なかんずく
発電所の立地の自治体との
信頼をどのように取り戻すかというのが大きな問題です。
実は、今日の新聞に木村知事がこんなことをおっしゃっておりました。国と地方との関係はどうあるべきかということで、両者はもっと話し合うべきだ。国に面会を求めても会わないということがしばしばあった。国は、地域の不安の度合いなどを肌で受け止める力が足りない。立地自治体のあいまいな立場と権利を
法律に明記し、国との正式な協議の場を作ってほしい。
政策の節目節目で
地元に
意見を聞いたり、調整したりする場だ。そうすれば、
地元は明確な責任と権利を持って
原子力政策にかかわれると。
私は、やはり大事なことかな、やっぱり肌で知ってほしい、まだ国は肌で感じていただいていないというのがやはり私は立地の自治体の
皆様のこれは正直なお気持ちじゃないかなというふうに思います。
確かに、
原子力というのはまた高度な科学技術によるもので、一般
国民にはなかなか分かりにくいと。しかし、
国民に分かりやすく
説明するというこの点でこれまでその努力がかなり欠けていたんじゃないかと私は思うんですね。先ほど午前中の藤原
先生の御
質問もいい御
質問だったんですけれ
ども、情報公開という点について藤原
先生は、安全上どのレベルかをはっきりさせるべきではないかというようなことを御
質問なさったんですけれ
ども、私もそれは大賛成で、それは当然だなというふうに思います。
大臣も、情報発信をします、そしてこれから十分な解説や
説明をしていかなければならないというふうにもお答えになっていらっしゃいますけれ
ども、やはりその
意味で
安全性の確保に関する技術的、科学的
説明能力を高めていくことが今後是非とも必要であると
考えるんですね。
ちょっとあれなんですけれ
ども、
日本は地震立国というか地震国ですよね。プレートというのが挟まれていまして、
日本はそこのプレートの上に
日本という国はある、これはよく分かっている。そして、分かっているけれ
ども、詳しいことは分からないけれ
ども、いったん地震が起こると、テレビなどをぱっとつけると、今どこそこで地震があって、震度幾つで、マグニチュードは幾つで、どこそこ地域は例えば津波の心配はちょっとあるかもしれない、でもどこそこにはないとか、あるいは全面的に津波の心配はありませんとか、こういうふうに出るわけですよ。
国民の
皆様は、だから地震は物すごく起こりやすい国だという不安はあるんですけれ
ども、でも、何かあったらすぐNHKなりあるいはほかの放送局なりが、つければ教えてくれるという、やっぱりここに安心感があるんですね。
ですから、私は、科学的に情報公開しろ、
説明しろ、何をしろ。やっていますよと言っても、
国民の
皆様には、例えばシュラウドという
言葉は私も実はこの問題が起きるまで知りませんでした。テレビでシュラウド、シュラウドとよく使っているんですけれ
ども、見ている方はだれもシュラウドなんて分からないんですよ。だから、そういうこともきちんと、
国民の
皆様のレベルというと変ですけれ
ども、だって分からないのは当然です、専門的にそんなの勉強していないのは当然なんですから。
ですから、ちょっと頭のスイッチ切り替えていただきたい。何も私は、どこかの原発で傷が入ったから、どこそこ原発で傷が入りまして、これは
保安院の定める漏えい率の〇・五%未満を下回っていますから心配ありませんと言う必要はないけれ
ども、仮にそこまでしてくれると、ああ、何か物すごく努力してくれているなと、そして
国民に分かりやすい情報公開をしてくれるなと、取組についても何か前向きだなとも思ってくださるでしょうし、あるいは立地自治体との新たな
信頼もこうした努力によって築くことができるのではないかなと思いますけれ
ども、雑駁ですけれ
ども、
大臣、いかがでございましょうか。