○簗瀬進君 言い過ぎぐらいでいいんですよ。本当にそれだけ熱心にやっていらっしゃるという、そういうお考えが伝わってまいります。
今の
お話の中にあったピアレビューシステム、これは新井さんも
アメリカの中で大変いい
制度であると、こういうふうなことを言って、是非とも
日本にというようなことなんですが、
日本ではもう既にピアレビューのシステムは入っているよと、こういうふうな御
答弁だったと思います。
ただ、やっぱり科学
技術というようなものは本当に日進月歩でありまして、牽引車が、もうあっという間に牽引車から次の牽引車に移っていくといった、そういう
状況が日々続くだろうと思うんですね。だから、そこら辺の日々の移り変わりというようなものをどういうふうに作っていくのかということが非常に大切だろうと思うんです。
その
審査を役所じゃなくて研究者に任せるという、これは絶対の、研究者助成のシステムの私は根幹に来るだろうと思うんですけれども、どうかそういう意味で、この日進月歩、分進秒歩の科学
技術の進歩に後れないような研究者助成の体制を作っていただきたいなと思っております。
私は、最後に、用意した質問の中で、既に
近藤さんが御質問をしたりして、はしょったものもございました。ということで、質問にはないことを最後に
大臣に申し上げたいと思っております。これは産業政策の部分に入ってくるかもしれません。
まず、
知的財産基本法については、産業法の小さな間口だけでとどめてほしくないと、もう
日本の文化全体にかかわっていることだという大きな
取組をしていただきたいと、これは冒頭申し上げたところなんですけれども。それはそれとして、今度は産業政策として考えてみたときに、もっとやっぱりめり張りの付いた、そういう
戦略というようなものを今度は
経済産業省のリーダーシップの中で打ち出してもいいのではないのかなと。
ただ、それは大変もう間口は広くなっておりますから、例えば、私は非常に面白いなと思ったのは、新井さんの名前再三出しますけれども、東京ゲノムベイ計画というようなものを出しております。
東京湾の周りをずっと眺めてみますと、いろいろなゲノム
関連の研究、大学が非常に取り巻いていると。例えば、白金台には東京大学の医科学研究所、それから遺伝子多型研究センターとか先端治療開発機構とか、いろんなものが白金台に集まっている。それから、お台場には産業
技術総合研究所、これは経産省ですよね、あるわけでありますし、それから生命
情報科学研究センター。それから、かずさアカデミアパーク、今度は千葉の方に行きますけれども、そこにはかずさDNA研究所、ヘリックス研究所。それから、横浜には横浜サイエンスフロンティアということで、理化学研究所あるいはゲノム科学総合研究センター等のゲノム
関連の研究機関がずっとあるわけです。
それから、そのほかにゲノムの
関連大学もたくさんもちろんあるわけです。さらには、ゲノム
関連企業で名立たる
企業がこの周辺に集まっていると。
今、ゲノムの分野ではシンガポールが随分頑張っております。あそこにはもう、
世界的な学者をシンガポールはもう二十年前から呼んできて、着々とこの分野では
努力をしておるわけでありますけれども、確かにゲノムの研究については
日本は若干後れていると、こういうふうな
評価もあるようでございますけれども、いや、それぞれの研究集積は大変あるというふうで、私は、東京湾に集まっているゲノムの研究センターをまとめてゲノムの湾と、そういう意味で東京ゲノムベイという、そういう大きな
取組をやられたらどうかと、こういうふうな提案もございます。
さらには、今
アメリカがある意味では
日本に取り残されないようにということで必死になって追い掛けているのは、これはナノテクノロジーの分野であります。
ナノテクについても、
日本はこの分野ではかなりまだ先行している立場があると。という形になりますと、ナノテクもいろいろな間口の広さを持っているわけでありますけれども、やっぱりナノはナノで
一つのきちんとした、やっぱり皆さんにインセンティブを高めるようなそういう大きなプロジェクトというようなものをやっぱり作った方がいいのではないのかなと、こういうふうに思っております。
これは、科学
技術はもういろんな分野がありますから、だからどれもこれもというふうなことですと、絶対これはみんな同じように目立たなくなってしまう。だから、私はそういう意味では東京ゲノムベイとか、かつての言うならばシリコンバレーではありませんけれども、そういう
一つの大きなシンボルになるようなビッグプロジェクトというようなものを考えて、産業インセンティブを付けながら引っ張っていくと、こういう
取組が必要なんではないのかなと思います。それを
大臣に聞かせていただきまして、私の締めくくりとさせていただきたいと思います。
以上です。