○直嶋
正行君 どうもおはようございます。民主党の直嶋でございます。
今日は、先週に引き続いて、今日は
法案審査ということでございますが、
大臣中心に御
見解を承りたいというふうに思います。できるだけ今回の
法案にかかわる
制度を中心にお伺いしたいと思いますが。
先週、一般質問をさせていただきまして、そのときに、この金融再生プログラムと債務者との関係とか、あるいはそれと
中小企業の関係、いろいろお伺いをいたしました。今回の
法案を議論していく上でも、
最初に、ちょっと重要な点だと思いますので、先週の議論も受けて、
大臣の御所見をお伺いしておきたいというふうに思います。
一つは、金融再生プログラムによって
不良債権を加速
処理しますと、特に大手の債務者といいますか、特に主要行を重点にやりますから、大手行の、何といいますか、債務者の
対応といいますか、どう対処するかということが問題になるわけでありますが、先週もちょっと議論させていただきましたように、今、
金融機関の貸出しがどうしても、大手行は従来どおりほぼ十年ぐらい維持しているわけでして、従来どおり進んでいる、
中小企業の方が落ち込んでいると、こういう
状況でありますから、そこはこの間
大臣の御所見でも中長期的には
中小企業向け融資は解消されるだろうと、こういうお話がありました。
それで、もう一つ、じゃ
中小企業のこの
不良債権の
部分について私なりにちょっと
調査してみたんですが、やはり主要行のいわゆる
破綻懸念先以下
債権、実態を見ましたら、大体約六割は
中小企業の
債権、向けの
債権と、こういうことになっていますし、ちょっと確認しましたら、要管理
債権、管理先
債権も入れても似たような
数字だというふうにもお伺いしております。
したがいまして、やはりこの
中小企業対策というのは、各主要行がといいますか、
金融機関が
中小企業向け貸出しを増やしていけば当然また
不良債権化する
可能性というのは含んでいるというふうに思うわけであります。
それから、もう一方、金融庁を中心にしまして、特に大手行を中心に、収益力を上げるということでいわゆる金利のアップといいますか、これは適正水準という言い方をしていますが、今より上がるということなんですが、そういうことも一方で実行されております。そうすると、それは借り手側からの、特に
中小企業から見ると、それは貸し渋りじゃないか、貸しはがしじゃないかと、こういうことになってくると思うんですよ。それで、そういうふうに考えると、なかなか
中小企業に対する金融政策というのは非常に難しいというふうに改めて思うわけでありますが。
それで、基本的に、ちょっと
大臣のスタンスをお伺いしたいのは、こういう
状況でありますから、お考えとして、いろいろ問題はあるけれ
ども、できるだけ多く、あまねくという言い方はちょっと適正じゃないかもしれませんが、広くできるだけ
中小企業については救済を、金融の
融資をできるだけ
付けて救済をしていきたいと、このようにお考えになっておられるのか。先日も答弁の中で、
現状は
中小企業に対する保護が必要なんだと、こういうふうにおっしゃいましたが、その中で、いいところを伸ばす、いいところを伸ばすと、そういう視点に立っていわゆる
セーフティーネットを整備をしていきたいと、こういう言い方をされました。それは言ってみれば、もう一つの言葉で言うと
やる気と
能力のあるところ、そこをしっかりやっていくんだと、こういうことになってくると思うんですが、これは非常に基本的な点だと思うので、どっちなんでしょうかと、ここを、まず
大臣の基本スタンスを確認をさせていただきたいと思うんですが。