○吉岡
吉典君 議題になっている
法案ですが、私は、一般
国家公務員とともに
防衛庁職員を含む特別
公務員の
給与を引き下げるということは日本の
経済情勢から見て大変まずいことだと思っております。
特に、日本では深刻な不況、それがやはり消費不況ということが非常に重要な要因になっている、将来の展望のなさが消費を更に抑え込んでいる、そういうときに、民間だけでなく
国家公務員、
防衛庁職員も含めてそれの
給与引下げが始まるということは、また新しい民間の
給与引下げも促すことになりかねない。それは日本経済が今立ち直っていく上で非常にまずいことだと私は思っております。これは
質問じゃなしに私がそう考えているという
感想を述べるにとどめさせていただきます。
そして、私はここで
防衛庁職員の処遇に
関連して、米軍と
自衛隊とのいろいろな面での違いをいろいろな機会に感ずるので、その点で
長官にお伺いします。
今年、私は沖縄の海兵隊の実弾射撃演習、本土での実弾射撃演習の調査ということで
日出生台と矢臼別と両方見てきました。中もいろいろ見せていただきました。そして感じたことは、国会での論戦では現に使用されている
自衛隊の演習場で米軍の演習を行うということが繰り返し言われていましたけれ
ども、さて米軍が来るということになると新しい膨大な
施設がどこでも作られている。それは、宿舎から大浴場のような立派なものから、また実弾射撃に伴う様々の
施設もあります。この五年間に数百億がそのために投じられているということですね。
私、
日出生台では特に、前
長官にも言ったことですけれ
ども、この小高い上にすばらしく立派な大浴場が作られている、その谷底みたいなところに、何か五十年ぐらい前だそうですけれ
ども、
自衛隊の大浴場という看板の掛かったものがある。小高い丘と谷底とになぜそういう対称を作ったのか、私は不思議なことだなと半分思いましたけれ
ども。いずれにせよ、前
長官に言った言葉を使えば、正にあれは天国と地獄ですねと、こういうことを言いましたけれ
ども。
私は、現地に、そういうことについてどう思うかということも
案内してもらった防衛
施設庁の人にも聞いて歩きました。そうすると、もうこれは
予算がないからやむを得ないんですといっておっしゃっておりました。
予算がないからといってやらないけれ
ども、米軍のためにはどんどん何百億も掛けて
施設を作ると、これが私は不思議なんですね。
だから、私に言わせれば、それは、日本政府は米軍と
自衛隊には身分格差でもあるようにお考えになっているのかなと。現に
自衛隊はその
施設でやっているわけですね、実弾射撃演習も。米軍が来るということになると、なぜ何百億も掛けて新しい
施設を作らなくちゃいかぬのか。これ、どう考えておられるか、
長官の考えをお伺いさせていただきます。