○山花
委員 本当にそれはぜひ徹底してやっていただきたいと思います。
また、少し
革手錠のことで具体的な話になりますけれ
ども、もちろん保護房に入れられてしまっている状態になる
原因をつくったのはその本人ということなんでしょうけれ
ども、ただ、保護房に入れられてからも、もちろん私自身のスタンスとしては保護房に入れれば
革手錠は要らないのじゃないかというスタンスだという
前提で、くどいようですけれ
どもお話をしますが、入れてしまえば、例えば食事についても小さな窓口があってそこから入れればいいわけであって、そうじゃないというお考えなんでしょうけれ
ども、入れれば済むことですし、その他のことについても、たしか二十四時間カメラで監視しているか何かのことがされていたと思いますので、そうだとすると自傷あるいは自殺の気配な
ども観察がされているはずでありますから、何も
革手錠で拘束した状態でいる必要はないのではないかなということを申し上げた上で、
革手錠をした状態ですと、例えば食事の際にも、これも
新聞、テレビなどでいろいろ報じられたり実演されたりしていますけれ
ども、食事はいわゆる犬食いという状態で、顔を食器につけて食べたり、みそ汁も配ぜんされるようでありますけれ
ども、とても飲めるような状態でなかったり、中には、それを経験された方なんかは、どうもその手の経験をするという人は何度か経験することがあるようですけれ
ども、一度そういう経験をしたことがあってああまたかという人なんかは、用便なんかも非常に不便なので、わざと水分とか食事を摂取しない。要するに出るときに不便ですから、出さないようにするには、食べなければ、飲まなければいいということで、そういった経験者もいるようであります。
また、先ほ
ども申し上げましたけれ
ども、夜寝るのも不便だというような話を聞いております。
ところで、
革手錠のこともそうなんですけれ
ども、私は、今の
日本の刑務所のことで、今までも何度も申し上げてきたことですけれ
ども、設備が古くなっているものもありましょうし、必ずしも十分ではないでしょうし、何をもって国際標準というかというのはいろいろ御
議論あろうかと思いますが、少なくとも世界に誇れるようなレベルではないのではないかというふうに思っているんですけれ
ども、一九九三年ということになりますから、随分前のことでありますが、当時の総務庁行政監察局から「矯正施設に関する調査結果報告書」というものが出されております。
「附属
機関等総合実態調査」という副題がついておりますけれ
ども、その中でも、どうも刑務所の環境が非常によくないという
指摘が当時からなされておりますね。
例えば、保護房についてのことですので、その点についてだけ申し上げますと、当時の報告書の六十ページですけれ
ども、「その他の処遇等の改善」ということで勧告がなされております。3ということで、「居住環境に関して、室内温度が摂氏四十度に達する居房(保護房)や、老朽化している上、通風、採光が不良のままで使用している病舎がある。したがって、
法務省は、受刑者の処遇等の改善を図るため、各刑務所等における処遇の実態を把握するとともに、次の
措置を講ずる必要がある。」ということで、保護房という形では書いていませんけれ
ども、「収容施設構造等の在り方について、特定施設への集中収容を含め
検討すること。」とか「居住環境の悪い施設について、早急にその改善を図ること。」こういった勧告がなされているわけでありますが、この調査報告書が出た以降、こういった点について具体的にどういう進展があったのかということがまず一点。
もう
一つは、さきの
委員会で
質問させていただきました折に、新規に刑務所をつくるということが
検討されているというようなお話でしたけれ
ども、その新しくつくる刑務所についてはいろいろと工夫が必要になってくるんだと思いますけれ
ども、この点についてどのようなお考えをお持ちかということについて、御答弁いただきたいと思います。