○都築
委員 ちょっと議論がだんだんかみ合わなくなってきていると思うんですが、私は、本当に農水
大臣のお立場で全部の
業務を、農畜産業振興事業団、野菜供給安定
基金が一緒になったときに、どれだけの
業務をやって、どれだけのお金がどういうふうに流れていくのかというのをチェックすることはなかなか大変だと思うんです。それをしょっちゅうチェックしろというふうに言うつもりはありません。
しかし、たまにめぐってきたこういう
改革の時期に、では、農水
大臣あるいは農水副
大臣が、本当にそれぞれの
業務になたを振るって、メスを入れて、むだをそぎ落として、そして本当に
効率的な政府の
運用になるように、というのは、何も私は、
効率を追求して人を首切れということを言っているわけじゃないんです。むだな金がもし整理をされて、その金がほかのところで使えるんだったら、今議論になっている補正予算の問題もありますけれども、例えば公共投資でも、生活社会資本充実のためにどんどん使って、そこで人を雇っていけば、雇用機会を増大させて、そして所得を増大させて、また内需を回復させてくる、こういうことに使えるわけですから。
ただ、それが実際にはむだに使われてしまっているということになれば、そこでみんな終わってしまうわけですよ。農水省の
関連の皆さんだけはほくほくしているかもしれないけれども、
税金を納めている
国民の皆さんは、失業がふえて、中小企業が倒産して、商店街はばたばたつぶれていく、こんな状況になって、なり続けているということを
考えたら、本当に大なたを振るって、個別の項目にしっかり入って
いかないといけない。そのためにも、こういうやり方での法案の改正というのは、私は、実はどうだったのかな、こんなふうにも思うわけです。
繰り返しになって恐縮ですが、一番の問題は、十一日月曜日の私の
質問の中でも申し上げましたけれども、やはり中央官庁に金と力が集中し過ぎている。そのお金に、権力に、一般の業者の方や、あるいはまた
国民の一部の
人たちが群がってくるようなそういった状況、そういったものをどう
改革していくのか。
だから、政官業の癒着の構造が、こうやって農畜産事業団、さらにその下の傘下となれば、政治家も恐らく口ききとかそういったものをどんどんやったり、あるいはまた官庁だって、今は、国家
公務員倫理法というものが成立をして大分静かになっておりますけれども、今までのお話を聞いたら、実はさまざまな業界所管庁の皆さん方が、いろいろな業界団体あるいはまた
特殊法人、そういった
人たちと相当の癒着の現象を持っていたということは事実であるわけであります。
先ほど来、評価
委員会、評価
委員会という
指摘をされておりますけれども、では評価
委員会をだれが
運営するのかといったら、結局、事務局はまた農水省であり、また中央全体だったら
総務省かもしれませんけれども、そういったことになってしまって、実際、きょうここで議論していることだって十分議論し尽くされていないのに、そんなところまで入ってくるか、そんなところまで入っていけるか、こういうことになると思うんです。
だからこそ、本当の
改革をする意味で、ぜひしっかりとした
改革をやらなきゃ
いかぬということであります。
もう既に、また時間が切れつつありますので、ちょっと言いっ放しで大変申しわけありませんが、ぜひそこら辺のところを、政官業の癒着の構造、さらにまた、雪印や日本ハムやいろいろなところが偽装牛肉の問題で取り上げられました。これだって、実はこういうふうな形でやっているから、不正の温床のような形で、農水省のお
役人にさえ顔向けできれば、わからなければいいんだなんという発想で、消費者の期待を裏切るような、あるいは納税者の期待を裏切るようなことをやっていたら、この国は本当におかしくなってしまう、そんな思いがいたします。
もう一度、
石原行革
大臣にお伺いいたしたいんですが、先ほど申し上げましたように、私自身は、行革
大臣、恐らくまた同じ答えしか返ってこないのかもしれませんが、
公務員制度の
改革と本当に密接にリンクしていると思うんです。
先ほど来議論がありました、今六十歳定年なんですから、六十歳まではしっかり雇い続けるとか、あるいはまた、本当に
能力があって、その分野で専門性を持っていて、そしてまた高い見識を持っていて、そういった人がよその
民間会社からぜひ来てくださいと請われて行くんだったら、それをとめるのは、それこそ憲法に言うところの職業
選択の自由があるわけですから、そんなものはできっこないわけです。ただ、国が補助金を出しているところだから、おまえ、これを雇ってくれというのが官房長さんのお
仕事だなんというふうな、そういう事態がなくなるような
改革をやって
いかないと、こんな実の上がらない、ただ模様がえだけをするような
改革ではだめだというふうに私は思うんです。
もう一度、これからもこれは、永続革命と言うと何かちょっとやばいんですけれども、いつまでも続けて
いかなければ、既にでき上がったものにすぐなれ合ってしまって、そしてもたれ合いが生じて、まあまあでいいじゃな
いかというのが今までの状況だと思うんです。そういった点について、
石原大臣のお
考えをお聞かせいただきたいと思います。