○矢島
委員 今お答えいただいたことはわかるんですよ。
利用者の方、つまりパソコンを使っている方が注意すべきだ、これは第一義的にはあると思うんですよ。
しかし、私も、アドミンというこのプログラムについて聞いてみたんです。実は、
日本マイクロソフトの
技術担当者ですけれども、こう言うんです。今言われたように、
利用者の方が相当の知識がないとなかなかこれは防げないんですよ。そういうふうにできているんですね。私も不思議に思いました。
このアドミンというプログラムは、ウィンドウズの基幹プログラムであり、すべてのウィンドウズに組み込まれているプログラムです、このアドミンプログラムのウィンドウズシステムにおける機能は、アメリカ・マイクロソフト社の社長に成りかわり、管理者としてウィンドウズのすべてのプログラムを動かす機能を与えられているプログラムです、このプログラムはウィンドウズのセキュリティーホールの
一つにされております、XP以降のウィンドウズには外部からの侵入拒否プログラムを組み込んでいますと。しかし、今出回っているのはほとんどXP以前のものですから、これには修正プログラムのダウンロード提供で
対応しているとしていますけれども、セキュリティーホールが問題になった以降、当社としても誠実に
対応しているつもりだと言うんですが、このアドミンプログラムというのは、ウィンドウズの基幹プログラムであるために、非公開になっているんですね。つまり、各社、アプリケーションプログラムについて、ほかは内容を公開しているけれども、このアドミンについてはすべて非公開になっている。
こういう話なんですが、消費者は、こういうマイクロソフト社の非公開のプログラムを買って使用するわけですが、その内容については非公開ですから、ブラックボックスの中にあるんです。相当、幾ら賢い消費者でも、消費者がこういうセキュリティーについての
責任を負いながらやっていくんだといっても、これはなかなか防止できる問題じゃないんですね。つまり、民法上の瑕疵担保
責任だとかあるいは製造物
責任法、いろいろありますが、どうしてもこれは、
インターネットをめぐるこういう
被害、どう防いで、どう消費者保護をするか、こういう問題では、新たな
事態が次々と発生してくるわけですから、ぜひ、その都度、直ちに
対策を
研究すべきだと思うんです。
そこで、私、こういう問題をすぐに
研究してやっていく必要があるんじゃないかというので提起するわけですが、企業のソフト、ハードの製造、販売活動に、不正
アクセス防止上の欠陥やあるいはウイルス妨害防止上の欠陥があったというときには、消費者は製造
責任やあるいは販売
責任を問うことができるような、そういうことを
研究すべきだということや、それから、消費者が不正に
アクセスされる、あるいはウイルスを送り込まれる、こういうことを防ぐところのセキュリティーシステムを企業の
責任で確立すべきだ、装備すべきだ。それから、無線
通信の暗号化、こういう
技術的なセキュリティーを高めていく、こういうことも企業に求めていくべきじゃないだろうか。
こういう
対策というのが非常に必要になってくるんじゃないかと思うんですが、御感想がありましたら、ひとつ。