○古川
委員 民主党の古川元久でございます。
竹中大臣におかれましては、かなりいろいろなことで、激務でお疲れの御様子も見られますけれ
ども、この国会質疑はやはり国民の
皆さんに対して説明責任を果たす場として非常に大事でございますので、お体にお気をつけになりながら重責を担っていただきまして、また国会でも国民の
皆さんに対してわかりやすい御説明をいただきたいということをまず最初にお願い申し上げまして、
質問に入らせていただきたいと思います。
さて、私、インターネットを
中心にしまして、国民の
皆さんのいろいろな声を私自身の国会活動、
政策立案活動に生かしたい、そういう思いで、モニターになっていただく方というのを募集しまして、そのモニターの
皆さんからちょっと声を集めるということを先月から始めました。
十月は、せっかく私、こうやって
委員会で
竹中大臣、
塩川大臣に
質問させていただく機会があるわけでありますから、
皆さんがもしここの場に立って
竹中大臣、
塩川大臣に一言言うとしたら何が言いたいですか、そういう形でちょっといろいろと聞いてみました。そういう中に、こんな話がありました。我が社も小さな
企業ですが創業九十年たちました、こんな不況は初めてです、そういうのがわかっていますか、そういうメッセージだと思うんですけれ
ども。
今の
日本の
経済状況、これが危機なのか、危機だとしたらどれくらい深刻な危機なのか、あるいは危機じゃないのか。実はいろいろな
政策をやるに当たりまして、どうもその辺についての
政策当局者あるいは
与党、いろいろなところの認識がまずやはり一致していないというところが、私は
一つの、いろいろな
政策が右に行ったり左に行ったり、そういう右往左往してしまう、そうしている大きな
原因じゃないのかな。まずは、今の現状、どういうふうに認識をしているのか、やはり認識の一致というものがあって、そこの現状認識で一致したところからその現状に対して適切な
政策というものも打たれていくことになるんじゃないのかな、そんなふうに思うわけであります。
中には
小泉さんのように、危機だ、危機だと騒ぎ立てる方が問題だというようなことを言われていることもありますけれ
ども、ただ、じゃ危機じゃないのだったら、
小泉さんが言うように、
構造改革なくして景気回復なしという、危機じゃないのに何で
構造改革をやる必要があるのかというふうにも思ってきますし、やはりそういう
意味では危機なのかなという気がするんですけれ
どもね。
だから、危機の見方が、いや、将来来るであろう危機なのか、あるいはもう今既に始まっている危機なのか。既に始まっているのであれば、これはどれくらいの重大性を持って始まっている危機なのか。やはり、危機のレベルといいますか、現状認識というものをきちんとしておくところからまず私は始まるんじゃないのかなと思うんですね。
私は、やはり今の
日本が陥っているこの危機というのは、危機というものが、ある人に言わせれば、いや別に危機じゃない、将来的には危機があるかもしれないというような人もいらっしゃるように、実は余り目に見えないところで進んでいる危機だからこそより問題が深刻なんじゃないのかな。私は、
竹中大臣、
塩川大臣も多分そういう御認識を持っていらっしゃるんじゃないかなというふうに思いますけれ
ども。
やはり今現状でいろいろなことを見ていきますと、大体、自殺者が四年連続でこれはどうも年間三万人を超えるというような
状況になる。四年連続で三万人を超えるということは十二万人ですね、この四年で。自殺者の場合には、これは病気で亡くなったわけじゃないですから、みんな自分で命を絶つわけです。しかも、これが男性が多くて、自殺者の場合には非常に男性が多い。しかも、特に最近ふえているのが四十代、五十代という中高年の自殺、これだけの犠牲者が出ている。よく、今の
日本の
状況を
経済敗戦だということが言われることがありますけれ
ども、これだけの犠牲者が出ているというのは、いわば戦争以来と言ってもいいくらいの犠牲数じゃないのかな。
ですから、そういった
意味では、戦時中と言ってもいいぐらいにこれはやはり今の危機というのは進行している、深刻だという認識を持っていかなければいけないのじゃないか。そういう危機感を持った上で、やはりその危機を突破していくということを目指していかなければいけないのじゃないかなというふうに思いますけれ
ども、ここで、両
大臣の今の危機というものがどういう危機であるか、そしてどういう認識を持っておられるのか、そのお二人の御見識をお伺いしたいと思います。
〔
委員長退席、林田
委員長代理着席〕