○武山
委員 今の
お話ですと、介護報酬を見直す、改定するという
意味ですか。介護報酬だけですか。(木村副
大臣「そうです。基本的にそこです」と呼ぶ)基本的にそこだけに手をつけるという
意味ですか。(木村副
大臣「はい」と呼ぶ)それで、その後、全体を見直すのは五年後ということですね。来年、三年ですから、その二年後ということで。はい、わかりました。
それでは、まず在宅。
高齢化
社会で、国が医療費に負担が非常に多いということで、いろいろ試行錯誤した結果の介護保険
制度ということと理解しておりますけれども、この介護保険
制度、在宅を主にやりたいという国の
制度ですけれども、実際は、これはどなたか家庭に一人いて、それでちゃんと二十四時間、ある程度そこの家庭にいて、それで昼間なり夜なり、ある時間をとって見に来ていただく、そういう訪問介護型の居宅サービスということなんですよね。
ところが、今実際に、私の町を見ましても、私の町は人口約四万近くの小さな町なんですけれども、埼玉県はちょうど東に位置しておりまして、隣はもう江戸川、
野田市、キッコーマンのおしょうゆで有名な
野田市というところにおるんですけれども、大体、要支援から要介護五までは六百三十九人いるということなんですね。それで、この中で、大体それぞれの度合いのところに百人前後いるということです。ところが、びっくりしたことに、町で行っている
事業所がたったの
一つしかないんですね。
それで、先ほど山井さんの
お話にも出ておりましたけれども、ケアマネジャーという方が、最初に私の家に来てくれて、母のケアプランを立てて、いろいろ相談に乗ってくれたんですけれども、そのとき驚いたことに、百人も持っているということなんですよ。それでもう私びっくりしたんですね。なぜ何人持っていますかと聞いたその
理由は、余りにも今までの、それは何カ月かたってからの、三月から数カ月たってからの状態を見て、余りにも状態が、こちらからいろいろ聞かねばならないと
思いまして、聞いた結果百人だということなんです。
私が初めてこういう現場に居合わせてわかったことなんですけれども、ケアマネジャーが
自分で介護をするヘルパーを持っていない。その方は町に所属していて、それで町から頼まれてケアプランをつくっている。ところが、
自分はヘルパーを持っていない。ただプランを立てるだけなんですね。それで、百人も持っていますから、先ほど
坂口厚生
大臣がお答えになりましたように、いろいろな度合いがあって、それは要介護五ばかりが百人いたら確かに問題かもしれませんけれども、いろいろな人を扱っているというのは事実ですけれども、私は時間がありません、いろいろもう本当に大変ですとその方は言っておりました。
それで、私は、それを何カ月か経過して、いろいろな問題点があったことから、その問題点の一番は、まず
自分が
事業所を持っていない、ただケアプランを立てるだけ。そのために、この利用者にはこういう方がいい、この利用者にはこういう方がいいという、ケース・バイ・ケース、細かいところまで配慮が行き届かないということなんですよね。ですから、私の母の場合、午前中と午後と夜と、どの人も違う人が来るんです。毎日違う人が来るんです。もうそれにも驚きました。
最初、週末しか私が行かないものですから、何だかわからなかったんですね。それで、週末になると疲れる、疲れると。脳梗塞ですから、どこかぷっつんしているものですから、時々つながらない部分があるわけですよね。そういう現実があるということが、私、わかりました。それで、現実にケアプランを立てる人と、
事業所を実際に持っている人と、別々にやっているという人もいるということがわかりました。
それから、町によってばらついていて、私の町には
一つしかそういうところがないんですね。そうすると、そういうところでケアプランを立てていただいて、そしてそこに頼もうとすると、もういっぱいで人手がありませんと。そういう状態であるということも、やはりこれは市町村単位で、県がそういう統計をとって、実態
調査をして、それで厚生省に上がってくるということなんでしょうけれども、ぜひそういう実態
調査をしていただきたいと
思います。ケース・バイ・ケース、いろいろあると思うんですよね。
それで、確かに、どなたか一人いて訪問介護を頼む場合は非常によい
制度だと
思いますけれども、私の家庭は、残念ながら、私の兄弟、三人おりましても全員外に出ているものですから、だれも見る人がいないんですよね。それで夜も頼まなければいけないんですね。夜はほとんどやっていないんですよ。夜はやりたくないという本音なんですよね。
そうしますと、実際に今高齢化がどんどん進んでおりまして、聞きましたら、ひとり暮らしの高齢者は物すごく多いんですよね。みんな夜どうしているのかと思って聞きました。そうしましたら、みんな経費が高くて実際は頼めないと言うんですよね。昼間は昼間、夜は夜で頼まなければいけない。
私、母を三月から八月までその一カ所の
事業所でしておりまして、夜の部分だけですごいたくさんお金がかかるということがわかりました。物すごい高いんですよね。一晩見てもらうのに一万六千六百円プラス二〇%の
手数料プラス交通費なんですよね。ですから、一カ月ですと物すごい高い費用を払うということに、本当に大変な費用がかかるということなんですね。
それで、確かにこの介護保険
制度は、昼間の在宅を頼むのには一割負担で本当に格安というか、私たちにとっては、母にとっては本当にいい
制度なんですけれども、
経済的な部分だけ見るとそうなんですけれども、実態は、本当にさまざまな人がさまざまな考え方で来ているということを目の当たりにしました。
ですから、私、ここで
一つお願いがあります。導入されてまだ二年しかこの
制度が根づいておりませんけれども、いわゆるホームヘルパー、こういう
方々の研修会をぜひしていただきたいと
思います。だれのための介護なのか、そういうことをやはり研修の中で、この項目を見ましたら、講習の
内容を見ましたら、確かにそういうことをやっておりますけれども、そういうことをわかっていないんじゃないかなということに、私がいるときちょうど出会ったんですね。
それで、こういう機会がないと
思いまして、母のために私はもう本当に、八月いっぱいは毎日毎晩私が
自分で見たんです。ところが、昼間は私も
仕事があるものですから、昼間は訪問介護の方に来ていただいたんですけれども、午後早く帰れるときは帰ってきていたんですね。そうしましたら、大体、普通の食事、例えば食事時間ですね、朝八時、お昼の十二時、そして夕食は六時ということなんですけれども、夕食が突然七時に変わっているんですよね。
例えばそれを例にとりますと、その日は三時から五時まで訪問介護の方が来る予定だったんですね。それで、五時に帰るために、次、六時に来る人が、その人が食事をつくって七時に食べさせてください、そういうそこの
事業所との話し合いだったようなんですね。私の母は、そういうことに対してうんともすんとも言えないものですから、後から私がわかったんですね。
そういうことで、都合で夕食の時間を変えるということで、それは時間的な、五時までにつくっておいてください、そうしましたら六時から来る人に食べさせていただきますからということで変更のお願いをしたんですけれども、それはちょうど私がいたからそういうことができるということで、
お話をしてそう変更していただきましたけれども。
ヘルパーさんの質の問題、ヘルパーさんが本当に利用者のためにする
仕事が何かということを、確かに、厚生省からも実際にどういうものかということ、いろいろ受講の
内容を見せていただきました。でも、実際はまだまだ根づくのに時間がかかると
思います。
それで、学校の先生も、学校の先生になっていろいろ研修があると思うんですね。どこの
社会でも
企業でも研修というものは常にあると思うんですよね、私たちもそうですけれども。それで、ぜひ、この介護保険
制度を根づかせるために定期的な研修をお願いしたいと
思いますけれども、その研修はどのように考えておりますでしょうか。