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中山(義)
委員 今、
日本の多くの
方たちが、いわゆる中国にやられっ放しで、どんどんどんどん
日本の産業
技術力が落ちているというような感覚を持っちゃっているんですね。ですから、アナウンスとして、
大臣やまたは総理
大臣みずから、この知的財産権を使って
日本の
技術とか産業というものをどんどん伸ばしていくんだ、こういうような意気込みがやはり感じられないというか、それも予算の裏づけとかちゃんとしたものでなければいけないわけですよ。
これが、そういう諮問機関みたいなものでどんどん進んで、結局は大したことなかったというんじゃ、かけ声倒れですよ。それじゃ困るので、本当に、これで中国へ進出する方々や、または、そういう今の中小企業が新しい
技術を磨いてパテントをとって、それを自分の企業の基盤に据えて頑張っていこうという人たちに、何かもうちょっとしっかりしたアナウンスを送ってもらわなければ困りますね。
とにかく、この
委員会を軽視してもらっちゃ困るんですよ。ここは一番優秀な人材がそろっているというふうに私は思っておりまして、
大臣にも間違いないアナウンスを送っているわけですよ。だから、我々の言っていることを守ってくれれば、そしてそれをあらゆるところで発表してもらえば、あっ、国会が一生懸命国のことを考えて精いっぱいやっている、この意気込みをもうちょっと外に出してもらいたい。
諮問機関でちまちまちまちまやって、
技術的な戦術論ばかりやっていてはだめだと思うんです。やっぱり戦略的なものをしっかり打ち出さなければ
日本の国はおかしくなりますよ。まあ、この問題については以上で。
それから、
エネルギーの問題でも全く一緒なんですよ。
アメリカは石油という問題について、世界各国で自分たちで石油の自主開発をしていて、どんなことがあっても石油は枯渇しないように考えているわけですね。ところが
日本は、中東に八八%依存していますから、イラク戦争なんかあったら何が起こるかわからない。そこにやはり大変大きな不安があるわけですね。
今回の問題も、そういう
意味も含めて、戦略的な
エネルギーに対する
考え方というものがどうも根幹にないような気がしてすごく不安なんです。そういう面では、もうちょっと
エネルギーに対する根幹、いわゆる戦略みたいなものをしっかり考えた上でこの問題を進めていきませんと大変だと思うんですね。
要するに、
電力の自由化がどんどん進んでいく。ということは、自由化をやる企業とすれば、競争の原理からいえば一番安い、一キロワットアワー幾らでできる、こういう計算になるわけです。石炭が今一番安いと思うんですよ。五・九円ぐらいでできちゃう。では、原発だったらどのぐらいなのか、経済性を言われていますね。それから、
日本の自主開発できる
エネルギーであることも事実。
しかし、いろいろなことをこうやって考えてみると、いやあ、
原子力というのは、経済性から考えると案外すごいコストがかかっているんじゃないか、そんな気もするわけですね。だから、この
原子力発電というものをどういうふうに
国民に
理解させるかというのは、やはり
専門家がわかりやすく言ってもらいたいんですよ。
先ほど
高市副
大臣が
説明されていました。私はうっとりして聞いていましたけれ
ども、炉心シュラウドとかなんとか言っても、実際難しくてわからないわけですよ。
国民に、今原発が十五基とまる、これが何だかよくわからない。あれはいわゆる懲罰でとめられているのか、それとも本当に危険だからとめられているのか、自主的に
電力会社がとめているのか、よくわからないわけですよ。だから、常にそういう
説明を
原子力の
部分については、
技術的に難しいから、ちゃんとした
説明ができる人をやはり雇うべきだと思うんですね。
僕は、動燃のとき、サイクル機構ですか、お会いしたときにいろいろ言ったんですが、あなたたちは
説明が実に下手くそだったんですよ、社長が
説明したけれ
ども、何か腰が引けていてたどたどしく、それじゃわかりませんよ。それで、難しい言葉を羅列する。わかりやすく
原子力を
説明できる人、そして、今起こった事態を簡単に
説明できる人がやはり必要だと思いますね。
国民にわかりにくい。そういう
意味で、
大臣、どうでしょうか。