○山村
委員 今
大臣から御
答弁いただいた内容といいますか、
知的財産をそのように本当に
産業として生かしていただける、ただ、やはりこれは速やかにお願いしたいなというのが私の本音でございます。
また例を挙げさせていただきますと、私
どもも実は田舎で企画屋といいますか、物が何にもない中で、本当に企画書だけで勝負すればいいじゃないかという
考え方、まだちょっと
時代を早まってしまったのかなというところもあったんですけれ
ども。
ただ、そんな折に、以前に、ちょうど竹下内閣の折に、ふるさと創生一億円、そういう命題があったわけですよ。当然、大半のところは、上手に使ったところ、下手なところ、いろいろあるわけなんですけれ
ども、そんな折に、では、その一億円を地域おこしのために何を企画書として立案したらいいんだと。役人の人にはできないような発想で、みんながそれこそコンペティションといいますか、競争の中でできるじゃないかというときには、本当にもう夜も寝ずにといいますか、単なる一億円というインセンティブがあるだけの話なんですけれ
ども、お金じゃない
部分で、投資といいますか、みんなで、若い連中が集まって、ああでもないこうでもないと。
私はたまたま、そういう
技術があったかどうか知らないんですけれ
ども、まとめ役として企画書という形に体裁を整えて、そんな中で、ではプレゼンテーションで大手の代理店に負けないようにというような方法論等々も議論し合いながらつくらせていただいた、よき
思い出なんですけれ
ども。結果としては、コンペに負けてしまったので、実力がなかったという
部分なんですけれ
ども。
その当時我々の仲間が言っていたのが、結果を
審査するのが、申しわけないですけれ
ども、市町村の役人さんのレベルでは、とてもじゃないけれ
ども無理だよね、わからないよねという
反省をさせていただいたんです。
そのときに思ったのが、ではそれが、どこでも多分、地方の若手といいますか、若い世代というのはそういう葛藤の中で生きていると思うんですけれ
ども、では、我々の立てたプランが自分のA市という市では没になったけれ
ども、ひょっとしたら九州の、ひょっとしたら先進的な市長さんのいる別の都市であれば採用されるんじゃないかなという
思いもあったわけなんですよね。それには地域愛というか地元愛というのはあったわけなんですけれ
ども。
では、その企画書というものが公的な機関としてそこにエントリーできれば、それこそ、それは総務省がピックアップしてくれるのか、それぞれの地方自治体がピックアップしてくれるのか、それが
企業であったりとかという、そういう機関というのがあったらなというのが、今から十数年前に我々の仲間で本当に思ったことなんですよ。
今回の
基本法ができて、先ほど来
田中議員の方からもありますけれ
ども、公的な機関として、本当に
知的財産立国という国づくりを新しいトレンドとして各省庁の障壁というものなくやっていこうとするのであれば、これはいきなり結論にもなってしまうんですけれ
ども、やはり推進機関としての
知的財産管理省庁といいますか、庁というよりもいきなり省でもいいと私は思うんですけれ
ども、単なる推進本部というのは、これ、正直な話、非常に不安に思う
部分があるんです。
というのは、今の内閣だったら、それは総理が本部長となって、そういう
体制で進めますよ、推進しますよと言っていただいたとしても、総理は少なくとも任期があるわけなんですよ。総理がかわってしまったら、じゃ、どうなるんだという不安に駆られるわけなんですよね。それを制度としてしっかりと、
特許庁といいますか、
知的財産庁というような形、
知的財産省というような形として残すことができないのかなと思うんですが、先ほど
田中議員からも同じような質問があったんですが、いかがですか、
大臣、その辺、
考え方として。