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首藤委員 最後のところは非常にいいことだと思うんですね。
ですから、今まで私
たちは野党だが、欧米では政治家が
国民の代表として、野党であろうが与党であろうが、いろいろな形で、政府に入ったり、政府の
会議に出たりする。ところが、現実には、
外務大臣、私はこの分野における、例えば小型武器の問題、麻薬の問題、紛争
解決の問題、平和再建の問題、NGOの問題、みんなエキスパートですが、私が議員になってから、そういう
外務省がオーガナイズさせた
会議からまさに締め出されていくわけですよ。ですから、しようがないから一般の、普通の人間としてはがきを出して、しようがないから壁の周りに立っている。それが現実じゃないですか。もう全然うそ偽りですよ、おっしゃっていることは。しかし、それは本題ではないから、きょうはその話はしません。
しかし、私は先ほど、しっぺ返しぐらいやるべきだと。パレスチナで死んでいく子供
たちがいるわけですから、それに対して、例えば
日本は
イスラエルとの文化交流をとめるとか、あるいは大使を一時召還させるとか、呼び戻すとか、何らかのジェスチャーをとらないとやはりそれはいけないんじゃないですか。
私は、それはパレスチナのためだけにやるんじゃないですよ。場合によってはパレスチナ側にも厳しい意見を言うべきですよ。そういうことを、やはり具体的に目に見えることをやっていただかないと、まあ、本当にお忙しいのかもしれませんけれども、やはり
世界が注目しているものに対して、
日本はただただ沈黙している外交だ、無外交だ、外交じゃなくて無外交になってしまっているということを私は危惧しているわけであります。
このパレスチナの問題もそうですけれども、結局ずっと
テロが
世界じゅうに広がりつつあるわけですよ。その問題がなぜかというのはまた、それはもう時間がないので言いません。しかし、やはり最近
アジアでも起こりますよね。まさに有名な、デンパサールで起こった
テロなんですけれども、
日本の方も亡くなられた。もう
テロは川の向こうの話ではなくて、太平洋の向こうの話ではなくて、まさに我々と一衣帯水の
関係にあるこの地域で起こりつつあるわけですね。
これは現在、例えばジェマー・イスラミアというグループが言われています。しかし、インドネシア通の方に言わせると、むしろ反オーストラリアの
テロではないかということも言われておるんですね。ですから、これは必ずしも
アルカイダだけではなくて、むしろ、いろいろな
可能性があって、いろいろな
攻撃がインドネシアで行われる
可能性がある。
ところが、このインドネシアというのは、御存じのとおり、大体政府援助でも膨大な金額が行っているわけですね。二兆円ぐらい行っているんですか。民間のものも合わせると九兆円ぐらいになるんじゃないかと言われておるんですね。もう多くの
日本の方が、邦人がたくさんいるわけです。こういう方は、どうやってこの地域で邦人を守るか、どういう対策を今打っておられますか。
外務大臣、いかがでしょうか。