○渡辺(周)
委員 それは、もしかして
長官というお立場で今ここで
お答えができづらいのかもしれませんが、少なくともあるものとして、対策を当然考えていなければいけないと思いますね。なければなかったで、
イラク攻撃が回避されたということは非常に望ましいことでしょうし。
しかし、あった場合にどうするかということ、そのときになって、また
日本政府の
判断が結果的におくれた、あるいは
日本政府がその考えについてまとまっていなかったということになった場合に、
日本という国の
国際社会での信用というもの、あるいは対米
関係を重視するという上において考えれば、
日本はその可能性を考えていなかったのかということになるわけです。何か予断を挟んで今ここで議論することは、
長官のお立場としてそこまでしか
お答えできないんでしょうけれ
ども、その点については、やはりこれは当然のことながら、その場合はどうするかということは進めておくべきだろうと思います。これはまた議論したいと思います。
次の
質問に移りますけれ
ども、とにかく、この問題について私自身の考えを言えば、
テロと
イラクの脅威がどこで重なるのか。
日本が独自に
判断できる、検証できるだけの能力を持っていないと、
アメリカから言われました、こういう会話の、ECHELONでとらえた電話の通知記録があるんだ、これは見せられないけれ
ども、間違いないからあなた方もこれは一緒にやってくれということでは、当然、我々として、
アメリカの自動参戦装置になってしまうわけでございまして、それはどうしても避けたい。その点については御
認識も持っていらっしゃるでしょうから、言うにとどめます。
続いての
質問に入らせていただきます。
今月五日付のワシントン・ポストの報道では、CIAがまとめた報告書の中で、
イラク、ロシア、フランス、そして北朝鮮が天然痘のウイルスを持っているというような報道があったわけでございます。
こういういわゆるBC兵器、ケミカル兵器あるいはバイオ兵器につきまして、どのような情報を持っているか、
日本の場合は。こういう情報を持っているのかどうなのか。九月十一日の
テロのときは炭疽菌の問題があって、
アメリカでもこうしたBC兵器に対する対応が必要だということですが、今その脅威が、
国内では炭疽菌騒ぎ等が鎮静化したこともあって、議論の中から少しプライオリティーは下がっているようには思うんですけれ
ども、こういう場合、
日本、
我が国はどのような対処ができるのか。そしてまた
防衛庁として、大宮にあるのは陸上
自衛隊の化学学校ですか、地下鉄サリン事件のときに
現場に行かれて、そしてまた上九一色村の例のサティアンの強制捜査のときにも待機をしていたわけですけれ
ども、こうした装備がどのぐらいになっているのか。また、
我が国がそうしたBC
テロに対して対応できる能力は今どうなっているのか、その点について
お尋ねしたいと思います。