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北村(誠)
委員 今、
局長に御答弁いただきましたとおり、
米軍に対してぜひ密接な
連絡をとっていただきたい。我々地方にある者にとっては、やはり
外務省、特に
安全保障担当の部局というものが頼りである。
例えば、恥ずかしい話ですけれども、横田の
米軍の基地の方から直接、福江島にあります、
福江空港にあります
空港管
理事務所、あるいは県庁にあります、
空港を管理する港湾課に電話
連絡が行きます。英語でいきなり話しかけてこられる。それで、それをとっさに電話をとった者は、べらべらと英語で言われて、そして、それを受け答えできるような常々の
体制にはありません。ですから、そういった場合に必ず通訳を挟まなければいけない。
県庁側がここで通訳を用意するという、必然性と言えばオーバーですけれども、当然に私は横田の側が、
日本語がわかる通訳がいらっしゃるはずですから、そういう形で往来を、
通報をするというふうな、細かいことですけれども、そういったところから始まって、いろいろな行き違い、あるいは余分な手順や
説明、あるいは曲解が生じる、誤解が生じるというふうなことで、せっかく貴重な二十四日の
連絡というものがやはり日をずっと経てしまう、時間を経てしまう、むだにしてしまうというふうなこともあったやに承知しております。
ですから、
米軍、別に横田に限らず陸軍、海軍、空軍、それらの
米軍の各
部隊が、例えば
空港使用については
管理者に対して直接申し入れをするというふうなことであれば、
日本全国、
空港を管理する都道府県庁の担当の部課に英語がわかる者が常時おるという、国際化の時代ですからあるかもしれませんが、しかし、いきなりの話にはなかなか応ずることができないだろうというふうに思いますので、そのあたりについても、大変細かい話ですけれども、
米軍側に対してきちっとした、先ほど
局長、お話をなさるときに一緒に含めて詰めていただきたいなというふうに私は願います。
それと、いま一つは、
米軍の方から県の方に対して通知、
通報があったとき、
通報をなさった方の所属、官職名などをはっきりと聞き取ることができなかったという細かい話もあります。ですから、そこら辺は、細か過ぎますのであれですけれども、しかしお互いに、これは軍の仕事でありますから、まさに正確に、しかも短い時間で
理解ができて、その次の対応に瞬時に臨めるようにしておくというのが心得ではないかと思います。
私は、
米軍の運用や
訓練に対して、けちをつけたりくちばしを挟むほどの勉強も研究もしておりませんけれども、実態としてそのような、受信した者がそういうふうな感じを受け、その後の仕事に多少なりとも県側が支障があったというふうなことも聞いておりますので、そこら辺も含めて、ぜひ
外務省として
米軍に対してきちっとした申し入れなりお願いなりをして、実のある成果を上げて、この
安全保障条約及び
地位協定が、我々、例えば佐世保、この基地にあっても頼りでありますから、ぜひその運用が、まさに条約の精神あるいは
地位協定の目指すところに沿った運用が正確にできるような御配慮というものを重ねて
米軍側に対しても
要請をし、また、先ほど
局長が申されましたけれども、
外務省の
安全保障所管の部局というものに対する
国民あるいは県民の
期待と頼りにしておるということは非常に重いものがあるわけですから、そこら辺も十二分に認識をしていただきたい。
と申しますのも、今後、有事法制を
整備し、そして
我が国の
安全保障体制を確立していく、あるいは、幅広い
国民の
理解と
協力が得られるように
全力を尽くすと先ほど
防衛庁長官もおっしゃられました。
武力攻撃事態対処関連三
法案の
成立に向けて、
国民の保護のための法制等、個別の議題についての内容を深める作業を進めておる、幅広い
国民の
理解と
協力、さらに、
テロや
不審船対策など
武力攻撃事態以外の
緊急事態への
対処体制についても総点検を行い、必要な
検討を
推進していくというふうなことも
防衛庁長官は先ほどご
あいさつの中で丁寧に申されました。
そういった中で、まさに私どもは、都道府県あるいは各県民の
理解というものをしっかり得て、これから必要な法の
整備をしていくという
状況にあると思います。
そういう中において、小さなことであるかもしれませんけれども、このヘリの飛来を回避してくれというふうな
要請を
県知事がしなければいけなかった。蛇足でありますけれども、
長崎県知事は県の
防衛協会の会長でもあります。そういう立場から見たときに、私は、
回避要請をするというその
県知事の立場というものは、ある意味でつらいものがあったのではないかというふうに感じるわけでありまして、そこら辺をおもんぱかったとき、やはりぜひぜひ、
外務省の仕事、役割というものに対する
期待が重ねて大きいというふうに思っておりますから、お願いを申し上げるわけであります。
さて、
防衛庁長官に
お尋ねをいたします。
今、
外務省に
お尋ねをいたしました。私の基本的な
考え方、あるいは願いというものはお聞きとめいただいたというふうに存ずるわけでありますけれども、これから
日本国の安全と
国民の
生命財産を守り、そしてきちんとした
抑止力を備えて国の
安全保障体制を形づくっていく
努力というものを進められる中で、
防衛庁長官として、今私が
局長に
お尋ねしたことなどをトータルにお
考えいただいて、どのような所感をお持ちか、お聞かせをいただければと思います。