○志位和夫君 私は、三兆二千四百億円の
負担増がかぶせられたら、
経済にどういう影響があるかを聞いたんです。それについて何にもお答えにならないじゃないですか。
私は、今財政が大変だというふうにおっしゃいましたけれ
ども、長野のあの、ダムの中止のために頑張っているその知事をみんなで引きおろすような、そういうむだ遣いをどんどん進めたのはあなた方じゃないですか。私は、そういう税金の使い道ということを含めて、この問題を真剣に検討すべきだ。
私、
総理の
答弁を聞いておりまして、今の
負担増の深刻さについての
認識、全くないなと
思いました。
九七年の橋本
内閣、あなたが厚生大臣だったときの、消費税の増税などの九兆円の
負担増、あれが景気を非常に大不況に突き落としたというのは、国民の
皆さんみんな経験済みのことです。ところが、あのときは、
政府の統計でも、国民の全体の所得は景気の回復の中で伸びていたんですよ。毎年、大体五兆円伸びていた。五兆円伸びている上り坂のときでも、九兆円の
負担増ですから、差し引き四兆円の所得が減ってああいう事態になった。
ところが、
総理、今は所得が減っているんですよ。景気の悪化で、大体、
政府の統計でも毎年二兆円、所得の減少がある。所得が減っているところに三兆円の
負担増の追い打ちかけたら、合計五兆円の所得を奪うことになるでしょう。これが
経済にどういう影響を及ぼすか。
経済が悪くなったら、税も入ってこなくなる。保険料だって入ってこなくなる。現に、二〇〇一年度の税収は
政府の見通しより三兆円少ないじゃないですか。健保保険だって、これは一千億円減ることになるんですよ。
結局、
総理のやり方を進んだら、またここに三兆円の
負担増をかけたら、ますます景気が悪くなる。税も入ってこなくなる、保険も入ってこなくなる、そしてまた
負担増だということになったら、悪循環になるじゃありませんか。ですから、私、ここはその全体を見て、この
負担増
政策について真剣に見直すべきだ、中止すべきだと
思いますが、いかがでしょうか。