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国務大臣(柳澤
伯夫君)
金融機関による特に中小企業の皆さん方への金融の疎通というのについては、これはいろいろな視点に立ちまして私
ども意を用いているところでございます。特に、今回、平沼
大臣のところで売り掛け債権を担保にした保証制度の下での融資というものを考案していただきまして、その中小企業金融の疎通に言わばサポートをしてくださるということで、私
どもも大変この点については有り難いというように思っております。
いろんな機会に、この制度ができてすぐに中小企業庁
長官から私
どもの方に、
是非このPR、利用方を勧めてもらいたいという、こういう依頼の書面もいただきまして、それを機に私
ども書面の形で、あるいは会議の形式で、さらに私自身が、先般、年度末金融のことを言ったときにも、
経済産業副
大臣にお出ましをいただいてこの制度の
説明に当たっていただくというようなことで、非常に意を用いさせていただいております。
ただ、率直に言って、その後私ちょっと退席したんですけれ
ども、後の記録から見ますと、どういうことを現場で言っているかというと、そもそもそうした売り掛け債権を譲渡担保にするという基礎になっている中小企業者と他の事業者との間の継続的な取引
関係の基礎になる契約というものが欠けているところも実はありましてねみたいな話がありまして、するともう、これはもう根っこからその基礎がないというようなことになりますもんですから、したがって、そういったことの状況も私
どもよくわきまえた上でこの推進方に当たっていかなければならないと、こういうように思っております。
もちろんこの制度は、中小企業とどちらかというと大手の企業との間の売り掛け債権、中小企業の側の売り掛け債権を担保にするということが主として眼目ではあろうと思うんですけれ
ども、やはり中小企業者のいろいろな各方面とのグレードを問わない取引もそうした利用の
可能性というのを持って別に悪いことはないわけでして、その辺りのことについてもこれから意を用いていかなきゃいけないことだなと思って、そんな感想を持った次第ですが、いずれにせよ、中小企業の金融の疎通については、私
ども、非常に強い関心を払い、この推進に責任があると考えておりますので、この制度の活用についても大いに意を用いてまいりたいと、このように考えております。