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田名部匡省君 まあ皆さんも全部これごらんになってないんだろうと思うんですけれども、これは本当によくできているんです。今起きていることがこれ全部この中に入っているんですよ。そう思ったからこれ作ったんだ。
私は、かつて大野明さんが予算
委員長のときに、私と近藤元次君が若い理事で入ったんですよ。私に二時間
質問せいと、何やろうかなと思って、二時間も。後藤田さんと武藤嘉文さんに何をやったらいいですかねと。何やりたいと言うから、ODAでもやりましょうかと。それはいいところへ目付けたと言われて、それでいろいろ調べていったんです。やめましたよ、
質問。
そのことがあったから、このODAに関するものはこうあるべきだということをやっておるんです。しかも、ばらばらでやっちゃいかぬと。そのとき
外務省の答弁は、当時のあれ、だれでしたかな、庁ぐらい作ってやらないと駄目だと。私もそうあるべきだと。会計検査院とかJICAとかNGOとか、全部入って現場をよく見てやらなきゃ駄目ですよと。
この前、NGOの代表、ここで私ども、参考人で来てもらったときに、あなたはテレビで私たちは現地調達ですからと言ったねと、どういう
意味ですかと僕は聞いたんですよ。現地調達をやられると困る人たちがいるんですね、安いから。
だから、私は
国民のことを考えたら、ODAというものはもっともっと、困ったときは困ったようにやりなさい、いいときはいいようにやりゃいいしということで、田中
外務大臣に中国問題と北朝鮮のODAのことを聞いたんです。今、二千億ぐらい出しているんですか、中国には。そのもらった中国が、いや、ベトナムだの何だのいろんなところに五百億もあれ援助しているんだ、援助する国に何で援助するのかと、こういう話をしたんです。
それから、北朝鮮の人道的援助だって、米を援助した。そのときも、その米は食えなきゃ
政府が
責任を持たなきゃならぬと、国が。それ、持つべきものを結局何に使っているんだと、援助で減った分は。そうしたら、
調査のしようがありませんと言うんだ。テポドン造っているかもしれぬだろうと。ですから、この軍事費に金を掛けている国には駄目ですよということも書いてあるんだ。こういう中身で、一体このODAというものの在り方。
私は、かつて郵便貯金の第一号の援助にマダガスカルにやったことあるんですよ。当時、吹田さんと近藤さんと三人で行きましたよ。そのときに、モーリシャスというところへ行ったら、エビの養殖場の援助があった。これは鯨に賛成してほしくて援助したと。それはあるでしょう、いろいろ。石油欲しくて安倍
外務大臣にお供してイラン・イラク戦争のときに私は行きました、野上徹代議士と。
大臣、安倍さんは御夫妻でね。それで、今の官房副
長官も一緒に行ったんです。
イラク行ったら、援助した
病院が、物すごいのを援助していましたよ。もうびっくりしたんです。それで、イラン行ったら、ヘリコプターを援助せいと言うんです。戦やっている最中ですから、それは駄目ですと。あれは人道的にやったんだと言いつつも、あんなに立派なのでなきゃいかぬのかなと。
そのモーリシャスのやつもそうなんですよ、三億ぐらい掛かっているんです。何でこんなに掛かったんだと、こんなところに。そうしたら、もう資材は全部
日本から運んできていますよ、サッシでも鉄筋でも、運賃を掛けて。
だから、そういう援助はいかぬよということもこれに書いてあるんですから、
大臣。もうちょっと
国民の負担を、今、大変なときでしょう。それで、田中眞紀子
大臣が、いや、中国も聖域ではありませんと言って一割ばっさりODAの予算削ったでしょう。だから、その地域に合ったものでいいと、よく調べてやりなさいという
意味のことをこれに書いてあるんですよ。
どうですか、これだけのことを聞いていただいて、更にもう一遍感想を申し上げてください。