○千葉景子君 今日は、午前中に
司法書士法改正等につきまして
参考人から御
意見をいただき、私たちもいろいろな勉強を改めてさせていただいたところでもございます。今日は、あと残された時間で、
法律につきましての何点か問題点、そしてまたこれまで疑問が呈せられていた部分について確認などをさせていただきたいと考えておりますが、冒頭、一点改めてお尋ねをしておきます。
それは、今、森山
法務大臣から御発言がございまして、大阪高検の公安
部長三井検事が逮捕されたという事実でございます。
私もまだ詳細をお聞きをするというところまでには至りませんので、改めて問題点、御
質疑をさせていただく
機会が当然あろうかというふうに思いますので、それに譲らせていただきたいというふうに思いますけれ
ども、改めて本当に愕然とするといいましょうか、あきれ果てるような今回は
事件だったのではないかというふうに思います。
このところ、検察
関係で不祥事が続いております。一九九九年の四月には東京高検の検事長が、女性問題、これが取りざたをされまして厳重注意を受け、結局は
辞任をされると、こういうことがございました。これも私たちにとってもそう記憶に遠いものではございません。また、つい先般ですと、二〇〇一年の三月、福岡地検の次席検事が福岡高
裁判事の妻に対する捜査情報を漏えいしたということで、これまた六か月の停職処分を受け、結局はこれまた辞職に追い込まれると、こういうことがございました。
その間も多々
事件が起こっている、こういう
状況で、本来、本当に公正な捜査を行い、そして社会の正義を全うするその職責にあるこういう検察の
関係者がこのような事態を起こすことを本当に私はゆゆしい事態だというふうに思います。
まるで、今回の
事件は暴力団と手を組んで、競売屋のような、そんなことを行っていたと言わざるを得ないような
内容でもございます。ただ、こういうことを見ますと、この一件だけなんだろうか、本当に検察と暴力団との
関係というのは後ろめたいことはないんだろうか、こういう疑念を起こさせてしまう、こういうことにもつながります。
また、一方、私はこれが事実かどうかまだ定かではございませんけれ
ども、情報収集活動に使う検察の
調査活動費を検察幹部が私的に流用しているのではないか、こういう疑惑が指摘されておりまして、この逮捕された高検の公安
部長がこの問題を批判をし内部的な告発な
ども行っていたやな報道等もされております。これをもみ消す、あるいは口封じをする今回の逮捕だったのではないかなぞと指摘をする向きもございまして、私はそうでないことを願いますけれ
ども、ただ、これだけやっぱり疑惑あるいは疑念が起こっている。こういう事態はやはり、今、森山
大臣がこれから十分に捜査をしてそして解明をしていくと、そう簡単に事が片付くものではないんじゃないかと、こういう気がいたします。
やはり、指摘をされているような
調査費の問題な
ども十分に明らかにし、そして、それと今回の問題が一切
関係ないのだということな
どもやはり事実を積み重ねて明らかにしていただいてこそ初めてこの疑惑が晴れ、そしてまた検察の
信頼というものも取り戻すことができる、こういうことが言えるのではないかというふうに思います。
そういう意味で、今日は私はこういう事態について、刑事局長もおいででございますので、今後本当にどう対処されるのか、今の時点で、その一点だけをお聞きをしておきまして、またこの問題についてそれぞれ皆さんの御疑念もあろうかというふうに思いますので、それをやはりこの
委員会などできちっと解明をさせていただくようなそんな場を作ることを私からも今日御
出席のこの
委員会の皆さんにもお願いをさせていただいた上で、是非、刑事局長から今日の段階での一言、今後の対応などをお尋ねをして、今日の段階ではこの問題、この一点にさせていただきたいと思います。