○千葉景子君
刑罰の在り方というのは本当に難しい問題だというふうに思います。ただ、今、
大臣もおっしゃいましたように、終身というのはむしろ社会に復帰することすべてを奪うわけですから、そういう意味で極めてある意味では非常に過酷な刑だということが
指摘されているのは私も承知をさせていただいております。ただ、そうなりますと、逆に本当に死刑というのは正に命を奪う刑でございますので、更に過酷といいますか、非常に極限的な刑ということになろうかというふうに思います。
そういう意味で、これに正しい答えなどというのはなかなか出るものではありませんけれども、先ほど言いましたように、やっぱり全体的に刑の在り方みたいなものは、諸
外国の実態もいろいろ違うように、やっぱり
日本の社会の中でも時代、それから国際的な社会との
関係ということも含めまして議論をしていったらどうだろうかというふうに思います。
先ほど言ったように、やっぱりだれも知らないんですよね、国民も余り
刑罰ということについて。そういうことでは、これからやっぱり司法の市民参加とかあるいは司法の改革への不断の取組にそごを来すということにもなりかねません。
よく言われますように、
日本では死刑の
執行などは絞首刑で行われるわけですけれども、そういうこともなかなか一般には周知はされていない。私は、是非そういう意味では、
執行がどういうところで行われているんだろうか、こういうことも、私自身も拝見したこともないですし、だれも、本当にほとんどの人が知らない、こういうこともあり、できればこの
委員会などで議論をしていただいて、刑の
執行をする刑場等をやっぱり視察をして、どういう実態なのかということを知ることも大事なんではないかというふうに思っておりますので、いずれまた
委員長にその辺も御議論の場を作っていただければ有り難いというふうに思っております。
さて、
刑罰もこのように各国の
状況も違いますし、
施設でのやはり
処遇の実態も違うだろうというふうに思います。これは先ほど佐々木
委員からも御質問がございまして、私もいろいろ感じているところでもございます。
そこで、お尋ねをさせていただきますけれども、今の矯正
施設ですね、
日本の、の問題点、幾つかあろうかというふうに思います。それは、多分
外国人の
受刑者にもいろんな問題として、より強化といいますか、される部分だというふうに思うんですけれども。
以前から
指摘をされております、今、矯正
施設の過剰収容、これが非常に問題になっております。これは
受刑者も、そしてそれを
処遇する職員の皆さんにとってももうこれは大変な事態になっているわけです。この間もちょっと物の何かで私も拝見いたしましたけれども、
一つの部屋にたくさん今収容せざるを得ないということで、例えば朝の起床時刻、その後はそこに設置をされているトイレが本当に列を成すような、そんな状態を起こしているとか、それからやっぱり大勢が
処遇をされるということになりますので、そこでのトラブルとかも増える、そういうことも
指摘をされております。
こういう点について、その中に
外国人の
受刑者が更に存在をしているとなると、そこでの本当にトラブルとかあるいは問題が多々生じてくるんではないかと思いますけれども、この過剰収容によって起こっている問題点、
外国人の収容者に対する問題点も含めてどんなことが起こっているのか、それにどう対応を今取っておられるのか。ちょっとそこを聞かせていただきたいと思います。