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川橋幸子君 民主党・新緑風会の
川橋幸子でございます。百分間の時間をちょうだいしておりますので、よろしくお願いいたします。
民主党の立場はもう
皆さんもよく御存じでいらっしゃると
思います。
衆議院では、修正案を提出させていただいて、
政府案には反対、こういう立場を取らせていただきました。
理由は、修正案の中身、簡単に御紹介させていただきますと、まずこの
法案、理念、目的が書かれていなかったこと。それから、
民営化推進委員会につきましては、ある種これは利害関係者から離れた公正な第三者機関で決定すべきということで、三条
委員会にすべきだと。それから、三点目といたしましては、この
委員会の中で
採算性について十分御
審議いただいたその結果を、優先順位をこの
委員会で決めるということまでは民主党も要望しておりませんでした。それは、国幹
会議等様々な関係機関があるわけでございますけれども、少なくとも優先順位の基準まで
委員会が示すべきではないかと。それが
国民が非常に関心を持っている
民営化推進委員会の役割ではないかということで、優先順位の基準について私どもは大変重きを置いたわけでございます。最後が、国会同意人事とすると。非常に、人事の面につきましては、この
委員会の死命、命を決定するような部分がございまして、
国民の監視の下での国会同意人事とすべきと。以上四点でもって民主党は反対したわけでございます。
しかし、野党の数でございますので、数が勝っていれば与党になれるわけでございますけれども、修正案に対しては反対多数で否決されまして、今回参議院で質問させていただいているわけでございます。
基本的には、こうした
特殊法人の
民営化、
改革については民主党はむしろ賛成の立場を取っておりまして、より
効果的、より
国民のためになるといいましょうか、そういう
視点からこの
法案についても検討させていただいているわけでございます。
今日、これからさせていただきます質問のスタンスでございますが、論点を明確にさせていただきたいという意味から、私なりに答弁席にいらっしゃる皆様方の御指導をいただいて論点を明確にする、その努力の方に中心を置きたいと
思います。
衆議院の方の議論を聞いておりますと、様々、提案的な意見がありましても、答弁席の方は、現状はこうである、これこれの問題もある、質問の趣旨も分かる、いずれにいたしましても
委員会の中で検討します。いずれにいたしても答弁が非常に多くて、私ども、この場で質問いたしましてもなかなか核心にたどり着けないもどかしさがあるわけでございますけれども、是非今日は、いずれにいたしましても答弁ではなくて、どのようなことを
大臣以下答弁席の
方々は
考えていらっしゃるのか、お教えいただきたいと
思います。
それから、
法案の前に、ちょうど
小泉内閣、発足して一年でございますので、
小泉内閣が掲げていらっしゃる聖域なき
構造改革のこの
構造改革の意味、その中でも行革は非常に大きな位置付けがされているようにお見受けいたしますけれども、
小泉内閣におけます行革の位置付けというものをいま一回
お話しいただきたいと思っております。
まず、じゃ、以上が前置きでございまして、質問させていただきますが、この文芸春秋の四月号、前もって昨日、質問を出しますときにお伝えしておきましたが、榊原英資さんという方が「小泉骨太
改革は破産した」というような、こういう小論を載せておられます。私も、つぶさに読んだわけではなくて斜め読みでございますけれども、非常に同感するところが多かったというのが私の気持ちでございます。
かつて
構造改革という言葉は、
思い起こしますと、随分前から使われている言葉でございまして、最初は、前川レポートでは構造調整というような言葉が多く用いられたのではないかと
思います。この国の形、
経済なり産業なり
国民生活なりのそこの根本のところを住みよく、ゆとりがあって豊かな社会になるようにという、そうした意味の
構造改革が言われたわけでございます。最近では、橋本
内閣の六大
改革があり、そして小渕、途中で森
総理に引き継がれた小渕、森
内閣ではIT革命の規制
改革等があった。
そして、
国民待望の、昨年の今ごろは支持率七割から八割でございましたでしょうか、残念ながら最近は支持よりも不支持が上回るという形になってしまいましたけれども、そうした小泉
改革、聖域なき
構造改革、大変スローガンとしてはすばらしいメッセージ力のあるものでございますけれども、何かマジックに掛けられたような、催眠術に掛けられたような感じで当初は見ておりまして、一年たちますと、本当に小泉
改革というのは目的は何なんだろう、何をどうしたいんだろうと、こういうことを今更のように思うわけでございます。
やっぱり、真の
構造改革は
国民は非常に望んでいるんだと
思いますが、一年たった
小泉総理が大変
期待をしておられる行革を担当される
石原大臣の小泉
改革、聖域なき
構造改革の中身を改めて
お話しいただきたいと
思います。