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政府参考人(
柳澤協二君) 今、先生御
質問で御
指摘になりました様々な事柄の事実
関係については、今鋭意人事担当部局を中心にする調査を行っております。そして、いろんな種類のものがあることが分かったわけでございますけれ
ども、昨年四月から私
ども情報公開の
制度を始めるに当たりましては、やはり防衛庁という役所でございますから相当数の請求が来るであろうということで、担当部局は、担当部署としてはいろんな業務上の工夫が必要であるということをそれぞれに考えておったわけでございます。
その中で、業務の円滑な処理や進行
状況の適切な管理をしようということで、その開示請求に係る一覧表といったようなものを整理をし、そしてそれを担当のところにも知らしめる目的を持って庁内LANにも載せるというようなことを基本的に行ったわけでございますが、その中にいろんな、何といいましょうか、あるいは個人情報に該当するようなものも含まれていた
可能性があるということで今調査をしているものでございます。
そして、その法的な問題点ということでありますが、私
どもの調査は、今
法律との
関係で申しますと、現行の行政機関保有電算処理個人情報保護法との
関係におきまして、まずそれが個々の個人を特定するに足りるいわゆる個人情報に当たるものか否かといったような点が
一つあると
思いますし、さらに、仮にそうであるとすると、その個人情報ファイルの保有の目的を超えた情報を保有していなかったかどうかという点。それからさらに、そういう個人情報ファイルを目的外に使用したかどうかという点。あるいは、そういう形で担当職員が知り得た事柄をみだりに他人に伝えたというようなことがなかったかといったような点がこの現行の個人情報保護法との
関係で調査の
対象になっていると承知しております。
それから、情報公開法との
関係で申しますと、いずれにしても情報公開の開示、不開示の判断というのは、その請求された方の個人の職業とか属性によらずに、文書そのものの
内容に応じて判断されてきているものだと
思いますけれ
ども、そういう範囲を超えたことがなかったかどうかということも調査をしているところでございます。
それから、なぜそれでは今まで気が付かなかったのか、あるいは削除したのかということでありますけれ
ども、これはもう、経緯全体は調査の過程にございますが、一言で現段階の印象で申し上げれば、やはりLANに載っていたということで多くの職員が見ることができる
可能性はあったと思うのでありますが、そういう職員の中から個人情報との
関係でいろいろ問題があり得るような
指摘も実はほとんどなかったわけでございますし、やはり全体として個人情報に係る意識が非常に低かったという点は
指摘されるのではないかというふうに考えております。
いずれにしても、早急に調査結果を公表すべく、今鋭意調査を継続しているところでございます。