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木庭健太郎君
消防法の
質疑に入る前に、一点というか、三月十二日でございますけれ
ども、宮崎県の延岡市にあります旭化成のレオナ工場というのがございます。ここで出火がございまして、工場大
火災と結局はなりました。工場内に放射性物質のコバルト60があるというようなこと、有毒ガスが
発生するおそれがあるというようなこともございまして、この
火事では工場から半径約一キロの三千六百九十八世帯、九千四百七人に
避難勧告が出されるというような事態にもなりました。
この
火事を見ておりまして、一応、
火災発生からいろんな機関を通じながら、いわゆる発火確認から通報までに、工場内部の問題ではございますけれ
ども、これ十四分ぐらい掛かっております。もう
一つは、やはり通報がこうやって少しずれたことと、コバルト60があるということで放射能漏れというような問題もあって、それが直接
原因かどうか分かりませんが、結局、消火活動自体は少してこずっておりました。そういう意味で大
火災、で、大
避難というような形になったんだろうと思われます。
ただ、こういうコバルト60を始めとする放射性のこの同位元素というようなものを取り扱っている
全国の医療機関とか教育機関とか研究機関、民間企業合わせますと、
全国で約五千か所ぐらいで利用されているとも言われております。ですから、こういうものを含んだ、いわゆる放射性同位元素等を持っているような
施設から出火した場合という、そういう場合の消火活動というのが一体どんなふうに
一つのそういう
消防庁として形を持っていらっしゃるのかと、一体どんなふうに消火活動がなっているのかということをまずお
伺いをしておきたいと思うんです。