○大渕絹子君 最後になりますけれ
ども、国会も会期が残すところあと一か月という、一か月もないというような時期になっておりますけれ
ども、私は、政治家としても大変偉大な、存在感のあります塩川
財務大臣、あるいは
内閣のかなめとして御活躍でございます塩川
財務大臣に少しお聞きをしておきたいと思うことがございます。
法案の審議に入る前に、大変申し訳ありませんけれ
ども、お答えをいただきたいと思います。
四月二十八日になりますけれ
ども、新潟県では、私の地元なんですけれ
ども、参議院の
補欠選挙が行われました。小泉政権が発足をしてちょうど一年目を迎えまして、四月二十六日がたしか一年目だったと思うのですけれ
ども、そこをとらえまして、私
どもは、地元でございますので、選挙戦に当たりまして、小泉構造改革の真価について問う選挙であるということを県民に訴えました。そして、折から国会では、鈴木宗男さんや加藤紘一さんやあるいは井上裕参議院前議長の疑惑事件、あるいはまた秘書給与に関する様々な党の疑惑事件等々が起こっておりまして、非常に国民の中には政治不信が充満をしておったというふうに思うわけでございます。
政治家が信頼をされないというのは非常に情けない事態だなと、私も選挙区を回りながら自ら自身もそういうふうに、有権者の皆さんはそうした政治家の一人であるというふうに見ているのかなというふうな思いを何度か、幾度かの場面でしてきたという
状況がございます。
その選挙戦で私たちは、こうした疑惑がある国会、政治
状況において国会で審議すること自体に国民は不満を持っているし、信頼をしていないということを強く感じたわけですね。そして、小泉構造改革についても、新潟県民は全国民を代表してノーという審判を下したと私は思っています。
選挙結果について、和歌山県の選挙区と一対一で一勝一敗だと小泉さんはおっしゃいました、選挙が終わった直後に。御答弁でそういうふうにおっしゃいましたけれ
ども、私は、和歌山の選挙区の場合は自民党同士の戦いであったというふうに思っておりますので、ここでの一勝と新潟での一敗というのは随分と違うんだろうと、こういうふうに私は思っていますけれ
ども、その後、総理あるいは
内閣の人たちの発言を聞いても、審議の過程を聞いても、その選挙結果を受けての御
判断をした議論というのが全くなされていない。構造改革そのものが有権者から否定をされているんだという、そこのところも一切無視をされて議論が進められてきている。
そしてさらに、国会では有事
法制というような、今、時代錯誤とも言われるべき
法律が出されてきておりまして、(発言する者あり)いや、私はそうだと思うんですよ。五〇年代に作られていた
法案が今の時代にマッチをした有事
法制だとは思わないわけですけれ
ども、そのことが今真剣に議論をされていて、今日のこの
委員会の中で議論をされている不景気だとか、あるいは
中小企業がもう毎年、毎日毎日
倒産をしていってどうにもならないというような
状況があるにもかかわらず、非常に今の社会
状況、国民が望んでいる国会のありようとは全く違うところで展開をしてきているということが本当に残念に思われてならないわけなんですね。
そして、この会期末を迎えて、更に国民の中には、鈴木宗男さんもまだ辞職をしないという
状況もありますけれ
ども、政治家不信というのは更に募っておって、本当に有権者が何を
考えているのかというのを国会の中の議員というのは分かっているんだろうかという声がもう私の周辺の市民の中からは沸き上がっている。
そういう
状況の中で、これ以上会期など延長してむやみやたらに
法律を作ってみたところで、それはもう政治の信頼を回復するなんということには全く私はつながっていかないというふうに思うんですね。ですから、こういう
状況の中であるならば、会期が来た六月十九日という会期末を迎えたならば、どんなに
法律が残っておっても、それはまた継続にしてしっかりと落ち着いて審議をすればいい。有権者から本当に、有権者の
考え方を自ら国会議員が地元に帰って、有権者の代表として選ばれている国会議員が、国民が
考えていることを納得して国会にもう一回戻ってきて、仕切り直しをして審議をすべき問題だろうと思っています。
ですので、会期延長な
どもささやかれていますけれ
ども、私は、審議され残している
法案があったとしても、そこは継続にして、会期延長などするべきでないというふうに思っています。国民から信頼を得られない国会でどんなに審議をしても、どんないい
法律を作っても、それは本当に信頼されないというふうに思っておりますけれ
ども、そうした問題について、私は選挙戦を実際に戦ってきて本当に骨身に感じました、それは。
そのことを踏まえて、でも、そのことを言う場面も全くない中でこの一か月が過ぎてきておりましたので、今日はこの機会をとらえて、塩川
財務大臣に大先輩としての御意見を聞かせていただきたいというふうに思うのですけれ
ども。