○国務
大臣(扇千景君) 今、池口議員からお話がございましたけれ
ども、これは六月の二十五日に閣議
決定したわけでございます。
今、お話のありましたような経済財政諮問
会議等々で骨太の方針として出されましたけれ
ども、この在り方、改めて大事なことですので申し上げておきたいと思いますけれ
ども、閣議
決定いたしました
内容につきましては、「道路等の」、「等」というのが付いています、「道路等の「特定財源」については、長期
計画や今次税制
改革と一体的に、そのあり方を見直し、可能なものは
平成十五年度から具体化する。」「これらの諸税の税率については、これらの税が有する種々の環境改善効果などにも十分配慮し、
決定する。」と、これが閣議
決定の
内容でございますから、正確にこれは申し上げておきたいと思います。
ただ、道路特定財源、今、池口議員がおっしゃいましたように、我々は道路特定財源によって今日を迎えたというのはこれはもう言わずもがなということで、道路特定財源によって、今日の物流コスト等々も含めて、日本じゅうが
都市と
地方の格差というものが徐々に縮まってきたということも私は現実として皆さんお認めいただいて、しかも道路特定財源の中の暫定税率、これを適用したというのも正に今私が申しました
地方と
都市の格差をなくすということに大いに役立ってきたと思います。
ただ、私が申し上げておりますことは、今申し上げました暫定税率というものを、この間も経済財政諮問
会議で私申し上げたんですけれ
ども、じゃ、もしこの暫定税率をやめるならば、暫定税率を
利用者負担ということで納得いただいたユーザーの皆さん方にどう
説明するのかと。これはもう改めて申すまでもございませんけれ
ども、道路特定財源のトータルで五兆五千五百二十四億、これがトータルですけれ
ども、国はそのうちの三兆三千億、
地方が二兆二千億でございます。その中で、ユーザーの皆さん方は車検の検査を受けるたびにこれを納めていただいているんですね。その納めていただいている、車検のたびに納めていただくものの暫定税率の分が二万二千八百円でございます、これは一般の自動車の重量税の中でですね。ですから、この暫定税率がなければユーザーの皆さんは一万五千円でいいんです。それをわざわざ暫定税率を賦課するということで二万二千八百円納めていただいているんですから、まず私はユーザーの皆さん方に、この暫定税率をやめる、道路特定財源を見直すのであれば、車検ごとにいただいております二万二千八百円をまずユーザーの皆さんに減税する、あるいは減税しなくてもいいんですかと了解を得なければ私は国民の皆さんに理解が得られないのではないかということをこの間も経済財政諮問
会議で私としては申し上げたんですけれ
ども。
その辺のところが今申し上げました十五年度ということでございますので、今後、一般財源化したいという、税収が少ないものですから取れるものを取ろうと、しかも、重量税の中で、一番
法律的に直さなくていいのがこの重量税なものですから、特定財源の中の重量税は
法律に掛からないで使えるものですから、ややこしくないところから取ろうというこそくなことはやめていただきたいと、私の立場からすればユーザーの立場に立ってはそういう意味を私は申し上げているので、果たしてそれが国民の皆さん方に御納得いただけるかどうか。
そういう意味を私は是非こういう
委員会でも御論議いただき、国民の皆さんが、暫定税率を見直す、特定財源を見直すのであればまずそれを言ってからが順序じゃないかという御批判があろうと思いますので、そういう論議を皆さんで是非していただいて私は良しあしを決めていかなければいけないと思っております。