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谷林正昭君 おはようございます。
今、
委員長の方からありました法案の
審議に先立ちまして、一言だけちょっと
大臣に聞いていただきたいことがございます。しばらく時間をおかりしたいと思います。
実は、昨年の十二月の三十日に兵庫県の
明石市の
大蔵海岸というところで砂が陥没をして、そこに四歳になった
金月美帆ちゃんという方が生き埋めになりました。そしてその後、
関係者の大変な
努力によって、今も実は意識不明のまま入院をしております。
お父さん、お母さんは、会社を休業させていただいて、付きっきりで看病を実はされております。
この
お父さんは実は私十年来の付き合いがございました。テレビで見たときは、えっと思いました。そして、その後
相談があったときには取り乱しておりまして、
先生何とかしてください、こういう感じでございましたが、私はそのときには今はそんなことよりも、だれを責めるということよりも、まず娘さんのそれこそ元気になる、そういうことを信じて看病した方が、してください、
あとの問題は私は幾らでも力になります、こう言って、実は何遍も何遍もお話をしました。
ようやく
気持ちが落ち着いて、四月の十九日の日、つい先日でありますけれども、私の事務所に来ていかれました。そして、
国土交通省始め
明石市の
皆さんや
関係者の
皆さんに
大変お世話になっている、ようやく心が少し落ち着いてきた、
先生、聞いてください、身長が二センチも伸びました、体重も四キロ増えました、そういうことを考えたときに、今、わらをもすがる思いで
奇跡を何とか期待しながら看病しています、こういうことをおっしゃって帰っていかれました。
私は、今一生懸命闘っている四歳の
子供、そしてその
子供を見守りながら
奇跡を信じて看病している親、えてして時がたてばこういう
事故は世間からは忘れがちになる、忘れ去られてしまうかと思いますけれども、
是非、
大臣、この
事故を忘れないで、
国土交通省として
是非この後も見守っていただき、できることがあれば、
お願いすることもこの後出てくるかと思いますが、よろしく
お願いをこの場でさせていただきます。
答弁は要りません。
気持ちを言わせていただきましたので、もし
最後に何かありましたらまた聞かせていただきたいと思います。本人も、
お父さんも元気付けていただけるというふうに思います。申し訳ございません、ちょっと涙出てきました。済みません。
シックハウスの
関係で、
議論が尽くされたというふうに思っておりますが、この場をかりまして、この
シックハウス問題について、これまでの
慣例を一歩
前進をしながら、もう一遍この
議題をこの
委員会でのせて
議論をしてもいいじゃないかという、それこそ
与党筆頭理事の
鈴木理事を始めとする多くの
関係者の
皆さんの
努力によってこの
シックハウス問題が
議論されてきたというふうに思います。改めて、
関係各位の
皆さんのこのこれまでの
慣例を一歩
前進しながらの、今社会問題になりつつあるこの問題を
議論したということは非常に大きな私は成果だったんではないかということをまず言わせていただきます。
委員長の御
努力にも心から感謝を申し上げます。
そこで、率直な
意見、
議論をした中で
浮き彫りになったのは、今も
患者が増え続けている、これが
一つ浮き彫りになりました。それから、もう
一つ浮き彫りになったのは、治療の
方法が見当たらない、これも
浮き彫りになりました。それから、
病気という認定が明らかにならない。
シックハウス症候群というのは果たして
病気なのか、そのほかにもまだ原因があるのかということで明らかにならない。あるいは、驚いたことに想像以上の多くの
患者さんがいるということも明らかになってまいりました。
この場で
議論したそういう明らかになったことをこれからより
法律にどう生かしていくかということが、率直な
議論の
展開がされたというふうに私は思っております。そして、この
シックハウス症候群に対する
認識の一致を見た中での大きなポイントは、ほうっておくわけにはいかない、こういう
認識だというふうに思っております。
そこで、ある方もおっしゃいました。
政府案、
民主党案にかかわらず、早急な
対策というものもやっぱり考えるべきではないか、こういう声も多数出てきたところでありますし、一歩
前進というよりも、この
シックハウス症候群の問題は、更なる
前進を
国土交通省としても、そして
関係省庁を巻き込んで
前進をしなければならない問題だというふうな
認識も恐らく一致しているというふうに思います。
そういう
意味で、総括的ではありますけれども、
最後にもう一遍、くどいようでありますが、
質問を五点させていただいて、
国土交通省の考えをもう一遍聞かせていただいて、更なるこういう
前進に向けての答えをいただきたいなと思って、くどいようでありますが、
質問をさせていただきます。
その一点は今の
基準法改正、
建築基準法の
改正の中で、当面は
ホルムアルデヒドと
クロルピリホス、言いにくいんですが、これを
規制しているわけでございますが、
シックハウス症候群を引き起こすのはこれだけではないというふうに思っております。
民主党案ではこのほかに
トルエン、
キシレン、
アセトアルデヒド、こういうものも
規制するべきではないか、こういう
意見を述べさせていただきました。
そこで、
質疑の中から分かってきたのは、この
シックハウス症候群の発症を
未然に防止するためには、
建築基準法で他の
物質についてもできる限り早く
規制対象に私はするべきだと、考えるべきだと、このように思いますが、いかがでしょうか。