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田名部匡省君 私も商工会議所の会頭やみんなに言っているんです。あの商店街を、この間も何かのときに申し上げましたが、六階建てぐらいにずっとして、三階から上はお年寄りの人を住まさせろと。みんな
土地があるものですから、畑や田んぼを区画整理やって、もう七か所あれを造ったんですね。遠いところへ住ますものですからタクシーで来るというとお金は掛かるし、これを建てろと。お金はないと言うんです。それで駐車場もないものですから、今ごろ歩いて買物に行くという人は少ないんですね。だから、もう中心が、夜だけは酒飲みに行っているようですけれ
ども、そういう面ではもう発展しない。
郵政省にも言ったんですけれ
ども、今総務省ですけれ
ども、お金を集めているんだから、あそこの繁華街に金出して、ビル六階建て建てろといって融資してやったらどうだと。五十年もたったら、その間は家賃で払って、六十年たったらあなたのものになるからと、こうやってやったらどうだと、それはいいですねと、こう言っていましたが。なかなか話はあっても、それほどじゃ商売がよくいっているかというと、今大きな、どこでしたかな、町の真ん中に建っているショッピングセンターがもうやめて帰るということで大騒ぎになっているんです。
そんなことなので、やっぱり私は、どうしても
考えがあっても周辺に
土地があるとそっちの方にどんどんどんどん家を建てる人たちが多いので、どうぞ、計画は結構だと思うんですが、今言うとおり、そこの
地域の実情に合ったやり方で、あとはもう好きなようにやっぱりやらせてあげるということは
是非やっていただきたいと、こう要請をしておきます。
一番私は、日本全体がそうなんでしょうけれ
ども、一極集中排除なんというものが昔随分私たちは元気よくやったことがあります。あるいは、国土の均衡ある発展もそのとおりでありますけれ
ども。話はそうだけれ
ども、実際にそういっているかというと、一極集中排除の都会に人がどんどんどんどん集まるように、ますます渋滞して大変な状態になっている。地方はなかなか均衡あるといっても均衡がない、発展もしないので。これはやっぱり
都市計画が、やっぱりヨーロッパなんかへ行ってみると、
都市計画がもうきちっと昔から下水道の
整備でもパリなんかでもなっておったということの違いが今こんな状況になっているんだなと私は思うんです、これ、歴史的にあるので。
パリに行くと、高い建物は許可しない。よく私は農林
大臣のときにデカップリングやれ、デカップリングやれと随分皆さんにいじめられて、しかし向こうはキャパシティーを決めて、パリにはこれだけの人しか入れませんよというので、それ以上入れないんです。住むところがない。その代わり、お金を上げるから農業をやってくださいという
制度だったんですね。
ですから、そういう違いもあって、なかなかこれから不況の中でどうやってこの日本を作り上げていくかというのは大変なことは分かります。どうぞ、今冒頭申し上げたように、もう地方のことは地方に任せると、地方分権やろうという時代ですから、その
趣旨にのっとってやっていただきたい、こう思います。
それから、バリアフリーの設置のことで、この間も地元でいろいろ聞いてみました。いや、もうこれは金掛かって大変ですと。エレベーターのあるところはいいんですけれ
ども、ホテルなんかでも。そこまでやっておいでいただかなくても、私のところは大したあれでもないしと。できるのは学校がどうかなと。エレベーター、学校に設置するのかなと。それは何でエレベーターを学校に設置しなきゃならないのかなと。子供がけがをすれば二階へ上がっていくのは大変だというのはあるんでしょうけれ
ども、
高齢者の人が学校へ行って、しょっちゅう行くのかどうか分かりませんが、そこまでの必要があるのかな。
あるいは、集会所。私の方に公民館が三十、学区ごとに建っていますから。私は一遍市長に言ったことがあるんですよ。二階にこういう広い部屋があって、下が事務室と和室と、食事を作るですね、ああいう、おトイレとかあるんですけれ
ども、二階にみんな行くんですよ。それで、敬老会のときに行くと、階段上がって、それでトイレが近いものですから、上がったり下りたり気の毒で、余りね。何でエレベーターぐらい付けなかったんだと言ったら、一か所は付けた。これをやれと言われたら、これは大変ですよ、お金掛かってね、やれるんだろうか。だから、建てる前から
考えればよかったんでしょうけれ
ども。
そういう問題等もあって、バリアフリーの施設を造る、あるいは造れないところ、これもまたいろいろあると思うんです、体育館行っても公会堂行っても。だから、そういうところも、さっき言ったように、やれるところはなるだけやって結構だ。しかし、どうしてもできない、もう大改造しなきゃならぬというところまでやらせる必要はあるのかな。その辺も
地域の実情に応じて私はやっていいのではないかと思うんですが、どうですか、これは。