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田名部匡省君 もう今言ってもこれはしようのない話ですけれ
ども、すべて民営化していながらそういう大量の株を国が持っているというのは私はおかしいということなんですね。ですから、もうすべてにおいてそういうことが多いんですよ。責任を持たしてやると言うならもう完全に責任を持たしてやればいいと。特に私が問題になるのは、こういうバスであれ飛行機であれ、競争相手といったって、同じもので競争しているというのは、航空の場合は何社かありますけれ
ども、そんなに
鉄道なんというのは、競争といったって、競争相手はないわけですね。そういうことを見ておるとなかなか、
地方の
鉄道にしてもバスにしても、もう赤字でどうにもならぬ。もうこういうのなんかは一体どうするつもりなのか。
片一方ではこういう支援の体制を作って、これは
補修費でありますけれ
ども、いずれにしても
引当金として積み立てることができて、あるいは租特法で損金算入も認めると。これは全体をやっぱり考えてやらぬと、みんなやっぱり
努力して、それがなくなると困るところが多いんですね。バスなんかは、特に
地方行って、
鉄道でもそうですよ、もう廃止したいとかなんと言うと大騒ぎになって、市町村がみんな
負担して維持していると。こういう現状というもの、全体をとらえて公平公正になるように私は考えるべきだと、こう思うんです。
時間余りないので。
この
租税特別措置法、これはこういうものに、独占的なものに限ってはやむを得ないのかなと思うんですけれ
ども、私は、この租特法というのは、もうこれはいい加減やめた方がいい、全体を。九十ぐらいあるでしょう。そうして、私も
自民党時代にあの電話帳というのをやりまして、これをやってから
日本の税というのは不公平が出てきたんですよ、やってもらえるところとやってもらえないところと出てくるという。こういうことなんかをもう事業としてやっている限りは、もう自分
たちの力でやっぱり頑張ると。だれかがこれ
負担することになるんですよ。いつも言うでしょう、この世の中にただというのはないんですよって。だれかが
負担してただになっているだけで、そのことを考えると、こういう
制度をやってというのは、これは競争相手がないだけに、あるいはいろんなものを考えるとやむを得ないのかなとは思うんですけれ
ども。
どうぞ、全般的に言えることでありますけれ
ども、さっきから安全の問題も出ました。高く飛ぶほど怖いんですよ。飛行機の次は
新幹線ですよ。地上を走っている分にはまだ、同じ事故は起きるなと思っても、私はあの
新幹線、しょっちゅう乗るんですけれ
ども、あの高いところをこのスピードで走って、何かで脱線でもしたらどれほど飛んでいくかなと、そう思いますよ。だから本当に
安全対策というのは、これで十分というのはないだけに、しっかりやっていただきたい。
それにつけても、この大
規模改修なんというのは将来一体どうなるのかと。例えば、全線いずれ来るわけですから。そういうことも、一体どのぐらい掛かって、その
対策をどうするのか。まさかまたたばこ一本一円値上げなんということはないんでしょうけれ
ども、これどうですか、その辺の見通しというものは。