○大江康弘君 もうだんだんと、それぞれの先輩の
議員の皆さんがいろいろと
意見を開陳されてまいりました。
この
法案の中身といいますか、大体概要もぼやっと分かってきたような気がするわけでありますけれども、まず
冒頭に、このたびのこの
委員会から、
委員長、また先輩の理事の皆さん、委員の皆さんに御同意を賜りまして、理事ということで拝命をいただきましたことをまずお礼を申し上げたいと思います。
日本の国を良くするということは、与党、野党の立場はありませんが、野党の立場ではございますけれども、時には理事に重きを置いて、軸足を置いてやっていきたいと思いますので、またよろしくお願いを申し上げたいと思います。
そこで、少しばかり基本なことを
大臣にお聞かせをいただきたいと思いますけれども、私は、この
法案というのが
余りよく分からなかったわけです。我々、
余り、田舎に住んでおる者はそんなに、この
都市再
開発ということにはそんなに縁がないんじゃないかなと、そんなふうにも思ってまいりました。
それだけに、今朝ほど来から、先ほど藤井先生は世界的な視野で、ポンペイということですごい知識を述べられたわけでありますけれども、私は、やっぱり
都市といえば、子供のときから頭に思い描くのは、この東京、それから私の地元の近所である大阪、そして名古屋、やっぱり私はこの三つの、三
大都市圏と言われるところではないかと思うんです。それだけに、先ほど
弘友先生も言われていましたが、第一回のこの
再生本部の会のときにはそういう大きなところが最初の
議題に上がったけれども、二回目からは
地方都市というものが付け加えられたという、何かそこに政治的なものが働いたかどうか分かりませんけれども、私は、やっぱりこの世の中というのは、
大臣、中心というのがしっかりしないといけない、中心が良くならないと全体が良くならないというのは私の持論でございます。
それだけに、今、衆参で、これも今朝ほど藤井先生からも議論の開陳がありましたが、首都機能移転、私は、これは衆参でそれぞれの特別
委員会でやっておりますけれども、この中心を作っていく、
都市をどう再
開発していくか、しかも、
都市といえば、私はやっぱりこの東京をどうするか、この首都をどうするかという、そこにつながっていったときに、やはりこういうこともこれから我々は視野に置いて
都市の
開発をしていかなければいけない。
私は、非常に残念に思いましたのは、あの二〇〇八年のオリンピックの候補地に大阪が挙がっておった。それが、大阪が候補地から外れた。これは多分に、どういうところに
理由があったのか分かりません。政治的にそれは外されたのか、あるいは日本はかつて東京オリンピックをやっておったから、もう一回やったからいいじゃないかということで外されたのか。しかし私は、やっぱりそこに、明治以来ずっとアジアの
商業地の立場としてリードをしてきたこの大阪が外されたというのは、何かそこに、大阪という
都市が魅力がなかったからではないか、私そういうことをも感じるわけであります。それだけに私は、
都市の再
開発といえば東京、この日本の首都をどうするか。いろいろ
地方都市とか、そういう
都市と名の付くものはありますけれども、私はやはり東京、大阪、名古屋しか浮かんでこない。それだけに、この
法案の中身を聞いておったら、この何か二百八十六というものが
指定の
地域として、この候補地として挙がってきておる。何か昔、日本の漁業が得意にした底引き網というのがあって、ごそっと底からこう引き揚げていくという、そういう全国的に網羅をするような、そういう
法案というのは、むしろ何か的が絞れないで、またいい加減な形で、中途半端な、いい加減なというのは言葉を訂正します、中途半端な形で終わってしまうんではないかと。
そういうことを思いましたときに、私はやっぱりまず第一義的にこの中心を大事にするという
意味で、東京をどうする、大阪をどうする、名古屋をどうする、この三
大都市圏というものにどうして絞られなかったのかということをまず
大臣、ちょっとお聞かせをいただきたいと思うんですけれども。