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脇雅史君 どうもありがとうございました。
本当に、私はあちこち出向いて業者の方の話も伺いますし、どうやったらいいのかなと。本当に業界が働きやすい、業界の立場に是非一度立っていただきたい。業界が本当にじゃ
仕事取りやすい、うまく
仕事ができるという状態、どういう契約にしたらいいのかということも是非お
考えいただきたい。そして、結果としていい
仕事ができて、
国民のために本当に税金が役立つ仕掛けになる、この入札制度を作り出すのは小手先の
改善では多分無理だろうと私は思っているんです。
そこで、自民党の中でも、これをきちっとやろうということで一生懸命今勉強しています。私もそのうちしっかりとしたものにまとめたいと思っているんですけれ
ども、まずその第一歩が、一生懸命官側が、発注者側がはじいている予定価格が適正な価格である、そういう前提、適正になるように、なっていなければ適正になるような努力を是非していただきたいし、適正であるということがきちっと言えるのであれば、事前にその中身もひっくるめて全部出してほしいし、そういう公表をする制度になって、そしてその上で能力のある業者がきちっと施工していただく仕掛けを作る。
そのためには、これはいい業者、これは悪い業者ということを発注者として責任を持って評価をしなければならない、業界の、企業の能力を評価しなければならない。アメリカにいろんな評価
会社がありますけれ
ども、片手間でできる話じゃありません。経営事項
審査で点数化していればいいというものでも私はないと思う。本当に各
地域で、この業者はこういう実力のあるこういう業者ですということがきちっと責任を持って、これはしょっちゅうやっていかないと変わっていきますからね、怠けている人は悪くなりますし、努力した人は上がる。そういう評価の仕掛けを作りながら、本当に日本の国のためになる発注制度を、構造改革と言っているんですから、小泉さん、正に根っこからひっくり返して、本当によくなるにはどうしたらいいかという、是非役所の
皆さんもお
考えいただきたい。
今、法律がこうなっているから無理だと、そんなのは違うんです。法律は変えればいいんですから、本当によくなる
手段を今の時期に
考え出さなければいけない。これは、私も頑張りますけれ
ども、役所のサイドも一生懸命頑張っていただきたい。余り細かくこの中を話しても、今の段階では仕方がないのかもしれませんのでこの辺でやめますけれ
ども、そういうことであるということを御認識いただきたい。
そこで、また話題を移しますが、ちょっとだんだん時間がなくなってきましたので、ダムの問題をちょっと言いたいんですが、これはちょっとおいておかせてもらって、昨日ETCの話が出ましたので、
道路の問題で、ETCの話をちょっとさせていただこうと
思います。
非常に聡明な
道路局長が、昨日、時間を気にしたのか、余り役に立つ
答弁をしていただけなかったなと思って私が補足をするようなことになるのかもしれませんが、結論から言いますと、
大臣ね、これよく聞いてくださいよ。ETCの問題、今、入口に立っているわけですけれ
ども、本当の入口なんです。一番大事なことは、ETCのない車は高速
道路を走らせない、全車をETCにする、これが一番大事なんです。これをしない限りは、ETCのよいところは出てこないんです。
ですから、私は本当は
大臣が御就任のときにそれを宣言していただこうと思って少し歩いたんですけれ
ども、駄目だったんですが。是非とも今おられる間に、三年後でもいい、五年後でもいい、十分リーズナブルな期間を置いて、この日をもってそれ以降はETCのない車は乗れませんよということを宣言していただきたい、宣言することによって必ず進みます。
私、そのときにも申し上げたんですが、沖縄で右側交通と左側交通と変えたことがある、Xデーを決めて。おれは嫌だ、おれはやっぱり右側通りたいという人は許せないんですね。もうどっちかしかない。ETCもそういうものなんです。
なぜ、ETCが全部やるとよくなるか。その話をするわけですけれ
ども、単に料金所の渋滞を緩和するためだけじゃないんですね。全部ETCにしますと、まず言えることは、高速
道路の形態が変わってくる。インターチェンジの形が全く変わる。今みたいに一か所に集めてトランペットとか何とかと言っている広い、広大な用地を取って料金所へ通す必要がないですから、ダイヤモンドという非常に簡単な構造でできちゃう。うんと土地がもうかる。そして、どこでも下りられると。ドラえもんじゃないけれ
ども、どこでも下りられる。それは
道路を造らなくちゃ駄目ですよ。走っていって、今インターチェンジが二十五キロ、二十キロとか間隔があれば、間にいる人は遠くまで行って帰る人は少ないんで近くで下りていくわけですね。そうすると、この十キロの交通が発生するけれ
ども、うんとそばで下りたら非常に合理的な交通形態になるんですね。そのオンライン、オフライン、どんどんできるわけですよ。もちろん
お金は要りますけれ
ども、今よりはるかに簡単にどこでも下りられるような格好になる、できる、そういうメリットがある。土地が浮く。
それから、今、首都高であるとか阪高であるとか、非常に土地のないところでは料金所が一杯できませんからやむを得ず一律料金にしている、これはやむを得ず一律料金。だから、とんでもない人は六、七十キロ乗っても七百円だし、本当に三百メーター乗っても七百円だというようなことがあるわけです。一部ちょっと違う料金取っているところがありますが。これが従距離制、距離に比例した料金にETCを使えば簡単にできるわけですね。非常に合理的になる。つまり、交通流全体を極めて合理的な格好に再整理できる、これがETCのメリット。
それだけじゃないですよ。これ大変なんですが、これは車載器の問題があるんで非常にこれから研究してほしいんですけれ
ども、私が常々申し上げているのは
道路の路側工事、しょっちゅう工事していますね。夜間でも工事していると、一生懸命夜中に作業している人が酔っ払いか何かがぶつかってきて、つぶされちゃうということがしょっちゅう起こるんです、事故がですね。酔っ払って亡くなる人も、それはいいとは言わない、気の毒だから亡くならない方がいいんですけれ
ども、何の罪もない、夜中一生懸命働いている人がやられちゃうというのは、これはもう本当に切ない話です。これは簡単だろうと。全車に車載器があって五百メーター手前で注意、注意、注意と言えば、運転手目が覚める。更に言えば、そばに来たらブレーキ掛けさせることだってできる。全車種にやればできるんですね。
駐車場だってそうですよ。今、変な何とかメーターあるけれ
ども、勝手にぱっと止めたら、止まっているところでぱっぱっぱっとやり取りして何ぼでも金が引き落とされるわけです。そういうこともできるわけですね、駐車場に使えば。
警察がこれに目を付けたら大変ですよ。高速
道路でどんどん超過、スピードオーバーは何ぼでも間違いなく取れるから、もうえらく何か残高ないなと思ったら、どんどん。これ、どこでもできるんですよ。ということは、例えば百二十キロで走らせようと思えば、超えていますよと、しょっちゅうそういうゲートを作って、あなた今百三十キロで走っていますよという注意を車に出すことも可能だ。もっと進むと、いろんなところにゲートを作って置いておくと、これはプライバシーに関係しますけれ
ども、どの車がどこを通ったというのがすぐ分かる。全部出ちゃう。日本じゅうの車がどこへ行ったか全部分かる。そうすると、青森でガソリンまいて、あの車がどこへ行ったかというのがすぐ分かっちゃう。これはそういうことまで応用可能な技術なんです。これはETCではなくて、むしろ
ITSと言った方がいいのか、AT何とかか何か知りませんけれ
ども、そういう方向に行った方がいいのかもしれませんけれ
ども。
要は、車にそういうものを載せることによって、外部とのやり取りで本当に違う世界が、自動車の世界が変わってきて、我々の日常生活もひっくるめてがらっと変わるんです、二十一世紀の日本の社会が。今まで都会の中でだれがどこにいるか分からないという、田舎と違って何していてもいいんだというのが、およそ車に関してはそんなことにならない。それがいいか悪いかはみんなで
考えなくちゃいけないという、その入口の第一歩なんです、今。
始めたときに一%当たり前。初めから一〇〇%なんてことはあり得ない。だんだんに増える、結構です。だから、大事なことは、どういう世界にするかということをきちっと決めて、車載器の質もしょっちゅう変わるんでしょう、携帯電話と一緒でね。三年したら、もう使えませんからみんな換えてくださいということになるのかもしれない。それはある程度技術の進歩でやむを得ないけれ
ども、将来に対するきちっとした絵をかいて、だからこそ、我が扇
大臣がですよ、五年後の四月一日、エープリルフールでもいいからやるんだと言えば、それで世の中が動いて、あんなのは簡単なんですよ、全車種に入れるのは、
装備品として。昔、クーラーもぜいたく品、CDもぜいたく、みんなぜいたく品で、何十万とするものが入っていましたか、何にもなかった、車に。たかだか、車載器なんというのはそれだけ量産したら一万にもならないようなものですよ。
だから、大事なことは
大臣が宣言すること。急にいろんなことを申し上げましたけれ
ども、どうでしょうか。