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大塚耕平君 民主党・新緑風会の
大塚でございます。
昨日、この場所において行政監視
委員会で、
厚生労働省に今年の春の診療報酬改定について御
質問させていただきました。今日はその続きということで
質問をさせていただきたいと思います。
先ほど宮崎
先生も診療報酬改定についていろいろ御
質問をされましたが、昨日の議論、行政監視
委員会を兼ねておられる
先生方は聞いていただきましたが、そうではない
先生方もおいでになられますので、少しお手元にお配りをさせていただきました
資料をレビューしながら問題点をまず整理をさせていただきたいと思います。
今、お手元に二種類
資料を配らせていただきました。横書きの
資料一から五、縦書きの
資料六から八でございます。
資料一をごらんいただきますと、御承知のように、今年の春の診療報酬改定はマイナス二・七%、これは診療報酬と薬価と
医療材料に分けられまして、各々ごらんのような構成になっているわけでございます。
資料四をごらんいただければ幸いでございますが、今回、診療報酬を改定して
医療財政がマイナス二・七%になったということは、
医療も、言ってみれば商品の取引と似たようなところがありますので、価格とボリュームしか
医療費を決める構成要素はないわけであります。したがって、昨日、行政監視
委員会で、これまでの価格P、そして出ていった
医療のボリュームV、これを掛けた
医療費がCだと。今回、診療報酬改定によって価格を変えられたのでPはP′になっている。しかし、それに伴ってVを変えて計算をしたかしないか。これは、
先ほど宮崎
先生が最後の方で
質問された話とも
関係がありますが、このケースAなのか、あるいはボリュームの方も変えてV′というもので計算されたケースBなのかということをお伺いしたところ、
厚生労働省の
お答えは、限りなくケースAに近いということをおっしゃったわけであります。その結果出てきた数字がマイナス二・七%であります。
もう一枚めくっていただきますと
資料五がございます。
医療費を抑えるために様々な制度改革によって余計な
医療行為がなくなる、Vが減るという方向でもしケースBの計算をすればより
医療費はマイナスになるわけですから、マイナス二・七というのはケースAとケースBの間に入っていなくてはいけない、これが論理的な展開です。しかし、昨日も御紹介しましたように、この
資料五の上にありますように、愛知県の医師会が昨年の実績のボリュームをベースに新しい点数ではじいた数字はマイナス一二・三%ということであります。これはかなり論理的に矛盾があると思います。
そして、私は、
資料一に戻っていただきますと、
厚生労働省のスタッフの皆さんも大変御苦労されておるとは思うんですけれ
ども、診療報酬で千五百九十一項目、薬価で一万一千百九十一項目、
医療材料で八百十四項目、それぞれについてすべて点数が決まっているわけでありますので、
先ほど宮崎
先生が御
質問になったように、この一万五千にわたる項目の個々の点数の付け方によってはかなりいろんなクレームが現場から出てきているわけであります。したがって、じゃ一体どういう見直し、変動率ですね、どのぐらいアップしてどのぐらいダウンしたのか、一万五千項目について分布表を出してくださいということを半年前から
お願いしていたわけであります。
厚生労働省の御努力によってようやく出てきたものが一部ございます。
例えば、
資料二をごらんください。これは、診療報酬の手術に関するものです。二五%以上引き下げられたものが七項目、二五%未満が百三項目、二五%以上引き上げられた項目も七項目、二五%未満引き上げられたものは八百七十二項目。こういう分布表が出てくると、さすがにこれは、商品の価格と一緒ですから、二五%以上も増減させるのは、昨日まで百円で売っていたものをいきなり七十五円で売ってくれ、これで商売してくれといってもできないわけですから、そういう激変緩和を考える意味でもこういう分布表が必要じゃないですかということを
お願いしていて、ようやく出てきたわけであります。
もう一枚めくっていただきますと、薬価について一万一千百九十一項目、いきなり五〇%以上値下げされているものが百五十六項目、これはビジネスであれば成り立たないですね、三月三十一日まで百円で売れていたものをいきなり五十円で売りなさいと言っているわけですから。
私は、この一個一個の点数設定の適否については、専門家ではございませんのでその是非をここで論じるつもりはございません。しかし、こういうかなりドラスチックな変化がどのように起きているかということを把握するためには、そもそもこのマイナス二・七%という数字を出すために一万五千項目の点数の見直しをした結果、全部の積み上げ計算をしているはずですから、縦紙の方で恐縮でございますが、
資料六のような新点数と過去の
医療行為の分量、そして旧点数と
医療行為の分量、これを全部掛け合わせて足し上げたデータベースがないとマイナス二・七ということは
確認できないはずじゃないですかということを半年間、繰り返し繰り返しお伺いしてきたわけであります。
以上の、昨日の議論を踏まえまして、まず保険
局長に
お願いをしたいと思います。
資料一をごらんいただきますと、項目数のところでシャドーが掛かっている部分があります。診療報酬で四百八十八項目、そして一番問題が大きいと思っております、価格設定の面で様々な問題があると思っております
医療材料八百十四項目について、こうした点数設定の変更の分布表がまだちょうだいできておりません。これを近日中にお作りいただいて公開していただけますでしょうか。