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櫻井充君 それでは、前文になるのかどうなのか分かりませんが、是非そういう
趣旨を盛り込めるような改正の方に、与党の
方々にも、そして政府の
方々にも、そして野党も合わせて話合いをさせていただきたいと思います。
そしてもう
一つ、何回も同じことで申し訳ないんですが、クロイツフェルト・ヤコブの和解書の確認の中で、こういう
文章がございます。
「
厚生労働大臣は、」と、ここちょっと中略ですが、「医薬品等の副作用や不良医薬品等から
国民の生命、健康を守るべき重大な
責務があることを改めて深く自覚し、」、ここからですね、「さらに医薬品等の安全性に関する情報収集体制の拡充強化を図り、
医療関係者等に対する情報の迅速かつ十分な提供を始め、こうした情報に広く
国民がアクセスできる体制を整備して、情報公開の
推進と収集した情報の積極的な活用に努める。」と。これが和解書の中に、和解の確認書の中にこう書かれているわけですよ。
ここの中で、何度も言いますが、情報収集体制の強化を図りました。ここまで図っているんですよ。その後の「
医療関係者等に対する情報の迅速かつ十分な提供」と、そういうものがありながら、今回の
法律の改正案に盛り込まれてきていないというのは、私からすると、この和解書の確認書が、確認したにもかかわらずそれが実行されていないんじゃないかと思うんです。
大臣、
大臣もお医者さんですから、こういう話をすると分かっていただけると思うんですが、シェルハイノーリアクトパッチといって、牛の心膜から造られた、心臓の
手術をした際に、人の頭の硬膜と同じように、
手術が終わった後に、その牛の心膜を、代用心膜を使って
手術をされた方が、あれはビブリオだったかちょっと何の菌だったか忘れましたが、その菌に感染していた牛の心膜を使ったために百数十人の
方々が再
手術なり、それから心臓にドレナージを入れるとか、いろんな被害が起こっております。
これの第一症例の報告が、私が知っている範囲では
厚生省に六月に、数年前ですけれども六月にその報告が上がったと。
厚生省は八月ともおっしゃいますし、十月ともおっしゃっていますけれども、第一症例が六月だったように私は記憶しています。結局、病院の
医療関係者のところに通知が行ったのは十二月になってからなんですよ。
私の知り合いの医者は、八月からその心膜を使い始めて
手術をやった。百数十例
手術をやっているんです、その数か月間の間に。もし一例でもこういう報告があるということがあったとすれば、私
たちは安全かどうかを確認するために
手術をしなかったろうと言っているんです。
そういう例もあるわけですから、被害を最小限に食い止めるためには、情報をいかに早く提供するかということが大事になるわけです。そのことをやはり
法律上に明記することが私は大事だと思うんですよ、こういう実例があるから。
大臣、いかがですか。